芸能

通し狂言 霊験亀山鉾



国立劇場で今月開催されている通し狂言 霊験亀山鉾は14年振りに片岡仁左衛門主演で話題になっている演目です。

仁左衛門が悪役、それも二役演じるというので楽しみも倍増します。歌舞伎通の姐さんから昨日の公演後に期待が高まるメールをいただきワクワクしながらようやく到着。実は永田町乗り換えで何も考えずに渋谷行きに乗って青山というアナウンスにビックリ‼️慌てて反対の電車に乗って無事着いたところ。久しぶりの国立劇場、しかも歌舞伎は初めて。さてどんな雰囲気なんでしょうね。おまけに今日は千穐楽。25日間無事務めた役者達にとってもいい日ですね。

元禄14年に伊勢国亀山城下で実際に起こった仇討ち事件を鶴屋南北が戯曲にしたそうです。悪役の主人公、浪人の水右衛門は剣術の試合に負けた腹いせに遠江国浜松の家中、石井右内を闇討ちします。これだけでも卑劣なのに仇討ちに来た石井家とその所縁の人々ー右内の弟兵介。養子の源之丞。家来の轟金六。源之丞の愛人で身重の芸者おつまなどを、次々と卑劣な手段で返り討ちにします。最後は源之丞の妻お松と息子源次郎、お松の兄で石井家の下部袖介が仇を討ち本懐を遂げます。
なぜこんな男が主役? 実はこの水右衛門、役者の様ないい男でその徹底した冷血漢振りが不思議な魅力をもたらしています。彼の父親藤田卜全は著名な剣術家で息子を溺愛。普通なら勘当するところ、この父は身を隠している息子ヘ送金したり、仲間に身の安全を頼んでいます。そこで水右衛門側と石井家側との丁々発止の攻防戦が繰り返えされるのです。
先ず石井の弟が仇討ち免状を持って果し合いを行なうが、なんと後見の掛塚官兵衛は水右衛門の仲間で、石井の水盃に毒を仕込む。試合の途中で倒れたところに留めを刺して殺害。
石井の養子、源之丞にはおまつという女房と幼い息子がいます。この息子は生まれた時から脚が悪く、人間の肝臓を飲めば治ると言われています。この設定も凄いですね。
源之丞は雲隠れしている水右衛門を探すために商人になりすまして三年近く丹波屋という揚屋に出入りしています。そこで石井家の下部の妹の芸者おつまといい仲に。
そして、なんとこの丹波屋に水右衛門が匿われているのです。ここに水右衛門そっくりな隠亡の八郎兵衛、揚屋の女将、官兵衛などが絡みます。
源之丞と下僕が水右衛門のだまし討ちに会い、二人とも果てます。水右衛門の身を案じた女将が彼を棺桶に入れて逃す算段の中、他の寺から担がれて来た棺桶と取り違えられて焼き場の火の中ヘ。そこへおつまが源之丞の仇を討ちに現れ、隠亡の八郎兵衛と本雨の中で壮絶な立ち回り。
この焼き場での立ち回りが本公演の最大の見せ場。八郎兵衛と水右衛門の二役を演じる仁左衛門は磨き抜かれた悪の美を余すことなく発揮します。全てのシーンを錦絵のような絵面で見せ、観客の目に焼き付けてきます。先ず八郎兵衛とおつまが雨の中争いおつまの帯が解けて、手繰り寄せる八郎兵衛。その八郎兵衛の隙をついて井戸に落とすと、隣で燃えている棺桶がパーンと割れて水右衛門が現れる。水と火と早変わり。美しく、残虐な男は先ず腹の子から刺し殺していきます。どの場面も型が美しく決まり、魅入ってしまいます。フーッという観客の溜息が聞こえてきそう。
源之丞の母貞林尼はお松との結婚を反対していましたが、実は何年も前から密かに生活の援助をしていました。そしてついに結婚を認めると訪ねて源之丞の位牌をお松に渡します。仇討ちを誓う息子源次郎。貞林尼は自ら胸を突き肝の臓を源次郎に差し出します。祖母の犠牲で歩けるようになった源次郎。お松と袖介の三人で、蘇我八幡宮の祭礼の日についに宿敵水右衛門を討ち取ります。
舞台いっぱいに咲き誇る悪の華。



舞台転換に瓦版が撒かれてラッキーな観客の手に。最初の弟兵介が敗れた時の様子。

マハーバーラタ戦記



10月の歌舞伎座、昼の部はインドが誇る大叙事詩マハーバーラタの通し狂言が行われています。日印友好交流年に定められたことを祝し、日印友好の架け橋となるべく、インドで愛され、語り継がれてきた神話的叙事詩と日本の誇る芸能、歌舞伎がどのように掛け合わされるのか?
インド好き仲間達、歌舞伎好き仲間達との間で話題になって楽しみにしていました。あんな膨大な話をどのように料理するのだろうと。






菊之助とお弟子さん達がインドに行ってスチール写真などを撮ってきたそうです。さて、どんな旅だったのでしょうかね。多分もう二度とインドなんて行きたくないと一度は思ったと思います。それなのに帰国すると懐かしく思い出しているのでは? 楽屋内ではナマステとインド香が流行ってるそうな。








あくまで歌舞伎にインドのエッセンスを加味して、どちらの良さも損なわない。上手にインドというスパイスを使っています。脚本、演出、衣装、音楽、背景。演出の宮城氏は歌舞伎の手法を存分に使わせていただいたとコメントしていました。東西の花道を掛けたので両軍相見対する戦闘シーンも迫力がありました。一流の方達が役者を支え、より面白い舞台を作ろうとする気持ちが伝わる舞台になっていました。











天界では神々が愚かな行為を繰り返す人間達をどうしたものかの会議中。太陽神(スーリヤ神=左団次)は愛こそ人間を救う道だと説き、帝釈天(インドラ神=鴈治郎)は力こそ救いになると両者譲りません。


そこでどちらの神も地上の女性に子供を授けその行方を見守ることに。選ばれた美しく気高い女性が象の国のクンティ姫(汲手姫=梅枝)。クンティは結婚もしていないのに太陽神の子供を身ごもりこれを恥じてガンジス川から流すことに。玉のような男の子は耳に金のピアスをして誕生。ガンジス川を下って優しい養父母に拾われてたくましく優しい青年に育ちます。これが勇者カルナ(迦楼奈=菊之助)の誕生秘話。このカルナを主人公にしたのは何故だろうと考えると、登場人物の中で一番の中庸の人物だという事。最終的には百王子側につくけれど、彼は五王子の兄で、神から平和を託されているが公には出来ない。実の母、兄弟達に名乗れない孤独な存在です。この複雑さと悲劇性が正に歌舞伎のヒーロー。






しばらくしてクンティは帝釈天の子供も身ごもります。しかしこの時はすでに結婚していたので堂々と出産。これが五兄弟の三男アルジュナ(阿龍樹雷=松也)です。ほかに長男ユディシュティラ(百合守良=坂東彦三郎)。次男ビーマ(風韋摩=坂東亀蔵)。ほかの王妃の生んだ双子ナクラ(納倉=中村萬太郎)とサハディーヴァ(沙羽出葉=中村橋之助)がいます。そしていとこたちが百人。長男ドゥリョーダナをこの芝居では七之助扮する長女(鶴妖朶姫)に置き換えています。七之助が貫録があって素晴らしい。


異父兄弟との葛藤。五王子と百兄弟の確執。お馴染みの国を賭けた賭博シーン。この場ではユデイシティラのお人好し。奸智に長けたドゥリョーダナの凄みが際立ちました。カルナが聖者にかけられた呪いで戦車の車輪が外れるエピソード。親類同士の戦いに悩むアルジュナにクリシュナ(仙人ク理修那=菊五郎)が見せる一切相(ヴィシュヴァルーパ=万物の根源としての自分の姿)など、インド舞踊や芝居、映画などで外せないエピソードはシッカリ入っていてよくまとめたなと感心。2~3年前から構想していたそうです。納得。














今日の席は2階の二列目ど真ん中。屏風形の背景と回り舞台がよく見えるいい席で大満足。


このスチール写真、インドで撮影したそうです。リシケシか、ハリドワールか



歌舞伎座のHPに出ていた写真を参照します。女性カメラマンのリポート。


冒頭の神々の会議の場。カタカリ風の衣装が素敵。白と金の色遣いがゴージャス。背景もインドインドではなく、三月堂をイメージしたそうです。ここに写っている背景は屏風のようにたためて真っすぐにも、屏風形にも、両端を合わせて大きな筒のようにも使って舞台に様々な表情を与えています。




児太郎扮するドラゥパティ(弗機美姫)が象に乗ってお目見え。叙事詩では婿選びの競技に勝ったアルジュナが姫を伴って帰宅し、母クンティに素晴らしいものを得ました伝えたが、母は姫を見ずに食べる物だと思い兄弟五人で仲良くわけるようにと言います。一度口にした言葉は神聖なので守らないといけません。そのため五王子たちの共通の妻になったといわれています。翻案ではそれではあんまりだと考えたのか? 松也扮するアルジュナの婚約者になっています。楽しい婿選びの様子が演じられます。






クンティの長男ユデイシティラは法を司るダルマ神との子供。正義感に溢れ秩序を守る性格です。風神とクンティの間に生まれたのがビーマ王子。風のように疾る血気盛んな性格です。このクンティという女性は凄いですね。神様との息子を三人も生むなんて、
この場はビーマと森に住む魔物の娘、森鬼飛(梅枝)の恋の道行。





最期の戦いに臨むカルナ。



七之助演じる百王子の長女、鶴妖朶姫。今回この役を女性にしたことで、どちらかというと悪役キャラが目立つ百王子側の正統性が際立ちました。そもそもこちらが本家、五王子側は分家です。七之助の魅力で両者のバランスがよくなったようにみえます。また、カルナと同じく孤独を抱えている人物に描かれているので、この二人の友情を超えた男女間の愛情も感じられました。そして虚しい戦に進んでく人間の悲劇も。



五王子達、長男、二男、三男と並ぶ様子。赤い顔がビーマ。



クリシュナ役の菊五郎。

この通し狂言を見てインド神話と歌舞伎がとても似た世界観を持っていると思います。天命、義理、友情、破天荒な主人公。荒唐無稽なストーリーなのにすんなりと受け入れられる不思議。楽しい舞台でした。

劇団新感線



シネマ歌舞伎で染五郎主演の劇団新感線の阿弖流為を見て一度生の舞台を見たいなと思っていたら、やっとチャンスがきました。友人の晴子ちゃんの唯一の趣味が向井理君。超美人なのに仕事以外に興味を持たなかった晴ちゃん。今では向井君が出演する舞台、映画はしっかりチェック。チケットを取る苦労も厭いません。という訳でチケットを取るのが難関と言われている新感線の前から四列目の神席をゲット。ファンのパワーは凄い。


今話題の豊洲市場前にオープンしたℹ︎Hℹ︎ ステージ アラウンド 東京。今年から来年にかけて一年三カ月の杮落としに選ばれたのが劇団新感線の名作、髑髏城の七人。このロングランヒットの作品を花鳥風月、極の五つのタイトルで、それぞれ異なる俳優陣、演出で上演するというファンならずとも気になる企画。おまけにこのアラウンドステージ。ドーナツの形のステージとスクリーン。真ん中の穴に客席があって客席が向きを変えるという。
はて? 百聞は一見にしかず。
晴ちゃんは向井君。私はステージの構造に胸ときめかせていざ劇場へ。


さあ〜ここから客席へ。中は撮影禁止。壁にかけてある座席表。前から四列目。しかも今日は撮影日なので前二列が使用禁止。ステージがより近い。
ロックの響きと共に開演。客席がグーンと回転してプロジェクションマッピングの映し出されたスクリーンが開いて役者が登場。スピーディな展開、マッピングやステージの特徴を生かした演出。役者が荒野を歩くシーンでは客席にも一瞬風が吹き渡る。楽しい体感と美しい役者達に休憩を入れて四時間弱の芝居もあっという間。


初めての新感線体験。芝居も劇場も楽しくて、帰りの車中では二人共テンション高い。

団菊祭



今月の歌舞伎座は団菊祭。7世尾上梅幸、17世市村羽左衛門 の追善興行と銘打ち、坂東彦三郎改め葉善。亀三郎改め彦三郎。亀寿改め亀蔵。亀三郎の息子が新亀三郎を襲名する親子三代のめでたい襲名披露もおこなわれました。先日テレビで放映された歌舞伎座で行なわれた俳優祭。若手役者達を仕切っていたのが亀寿。声がよく、中堅俳優として頼もしい。

最初の演目は 壽曽我対面。まさに歌舞伎の様式美。富士の巻狩りの総奉行に任じられた工藤左衛門祐経 (菊五郎)の屋敷にずらりと並んだ諸大名。そこへ曽我十郎、五郎の兄弟が現れ、弟の五郎が父の仇と工藤を討とうと迫ります。しかし兄の十郎は弟を諌めます。それを見た工藤は紛失した源氏の家宝、友切丸を見つけよと諭します。
そこへ折良く現れた曽我の家臣が友切丸を手に駆けつけます。工藤は兄弟に打たれる覚悟を決めて、2人へ狩り場の通行手形を与え再会を約束します。全てお約束どおりの絵巻物のような華やかな一幕。最後の大見得シーンの代わりにここで襲名口上。なるほど、色々なパターンがあるのですね。


華やかな襲名口上の後は、伊達騒動を背景にした時代物大作、伽羅先代萩 めいぼくせんだいはぎ。1度見たかった作品なので嬉しい。
御家横領を企む執権、仁木弾正(海老蔵) らの経略により乳母の政岡(菊之助)は、若君 鶴喜代を守るため息子千松と共に御殿の奥に籠っています。毒を盛られるのを恐れて食事も自分で作って与えています。支度が遅くなったある日、若君は武士の子は食べなくてもひもじゅうないと言います。子役2人がけなげです。
この後、管領山名宗全の妻栄御前が見舞いと称して毒入の菓子を持参して若君に勧めます。かねてから若君の毒見をするよう教えられていた千松は菓子を取り一口食べてもがきます。それを見た仁木の妹八汐が、この不届き者と千松を壊刀で刺します。幼い千松をチクリチクリと責め殺す歌六の表情の恐ろしさ……。
千松が殺されるのを見ても顔いろを変えない政岡を見て 取り替え子をしたと早合点した栄御前は、仲間だと思いこみ、悪事を画策した一味の連判状を渡します。
皆が去った後、千松の遺体を抱きしめ号泣しながら、お前のおかげで一味の悪事を証明する証拠が手に入った。ようやった、ようやったと息子に語りかける政岡。
この政岡は女形の中で最高の大役だと言われている難しい役だそうです。確かにこの心理描写は難役。
その夜、政岡の本当の忠義心を知った八汐が連判状を取り返しに来ますが、政岡に殺されます。しかし妖術を使い鼠に姿を変えた仁木弾正が連判状を盗んで床下へ逃げます。
場が変わって床下で宿直をしていた忠臣荒獅子男ノ介(松緑)が鼠を捕らえようとしますが、取り逃がしてしまいます。鼠姿の役者が、花道のスッポンに落ちると入れ替わりに海老蔵の仁木弾正が煙と共に出没。薄暗闇に怪しい魅力を見せてくれます。この短い場は男ノ介の荒事と仁木の怪しい美しさで歌舞伎のエッセンス満載。
いよいよ大詰め。対決、刃傷の場。鶴喜代の老臣、渡辺外記の訴えにより幕府の門註所(裁判所)で仁木弾正との対決が行われる。弾正に加担している山名宗全が外記を罪に落とそうとするところへ、出張中の細川勝元が戻ってきて仁木弾正の罪を弾劾し、外記側が勝訴となる。
罪に服した弾正は控えの間で前非を悔い改めたと外記に近づき、隠し持っていた短刀で襲う。館は大騒動になり、瀕死の外記は人々に助けられ弾正を殺す。そこへ届いたのが御家存続の吉報。
この仁木弾正が敵役の大役だそうです。堂々とした傲慢不遜な面構え。妖術を使う怪しい色気を持つ悪人。こう書くと海老蔵にぴったりのはまり役のようだけれど、何か物足りなさを感じます。自分の持ち味だけに頼ってはいけないんということかしら?
一度見たかった先代萩、玉三郎と吉右衛門だとどんな芝居になるでしょうか?


最後の幕は松緑と襲名した亀蔵、2人の華やかな舞踊。屋台の山車に飾られていた神功皇后と竹内宿彌の人形に魂が入り語ります。そこから一転、2人の漁師に善玉、悪玉が乗り移り軽快に踊ります。さらに一転、文殊菩薩が住む天竺の霊地にある石橋。獅子の精が現れ勇ましく毛を振り、獅子の座へと直ります。亀蔵は踊りの名手松緑の胸を借りて立派に相手を務めています。最後に石橋がなかったら、コミカルなだけで寂しすぎる幕。派手な毛振りがあってようやく観客の気持ちも収まりました。

お祝いの幕。

この四方が今日の襲名の主役。

四月大歌舞伎



花散らしの雨が降った翌日。暖かい陽射しにウキウキしながら歌舞伎座へ。昼の部を楽しんだ方達の熱気が溢れています。

今日の演目はこの三作。


最初の演目は『傾城反魂香 けいせいはんごんこう』土佐将監閑居の場。大名お抱えの絵師、土佐将監の隠居所付近に虎が出たと村人が大騒ぎ。何を騒いでいるのかと将監の弟子、修理乃助が草むらを探ると一頭の虎が。日本には虎などいるはずがない。幻だと師匠の筆で其の虎を紙の中へ戻してしまう。これを見た将監はいたく喜び、弟子に土佐の名字を与える。
そこへやってきたのが吃音の絵師又平(吉右衛門)彼も土佐の名字を名乗らせて欲しく、女房おとく(菊之助)共々懇願するが絵師としての功績がないため許されない。おずおずとした又平と、亭主思いで彼のぶんまで喋るおとく。仲の良い夫婦の感じがにじみ出ていていいシーン。菊之助は所作の一つ一つが其の役にぴったりで見ていて気持ちがいい。
そこへ悪人にさらわれた皇女救出の依頼が来ます。又平は自分を遣わすように頼みますが聞き入れられず、弟弟子の土佐修理乃助が命じられます。手柄を立てるチャンスを失い絶望した又平は庭の手水鉢の裏に自画像を描き終えたら自害すると決意します。一心不乱に自画像を描き、おとくも私もお伴しますとまさに刃を立てようとした時、ふと手水鉢の面を見ると自画像が写っています。驚いたおとくは又平の手から刀を取り二人で奇跡を喜んでいると、将監がそれを見てまさに魂が通ったと賞賛して土佐の名字を与えてくれます。
慎んで受けた又平は裃の正装でひと舞します。夫婦の絆を描いた近松門左衛門の作品。吉右衛門のいい味。

第二部は『桂川連理柵 かつらがわれんりのしがらみ』帯屋の場。
一幕のこの芝居だけでは私のような素人には何が何だかわからない芝居。
帯屋の養子長右衛門(坂田藤十郎)は女房お絹(扇雀)と仲良く、店も繁盛して穏やかに暮らしている。だが義母お登勢は自分の連れ子儀兵衛(染五郎)に後を継がせたいので何かと言うと長右衛門に辛く当たる。この日は儀兵衛が拾った長様と宛名書きされた隣の信濃屋の娘お半からの恋文をネタに散々いたぶられている。女房のお絹が機転を利かせ、その長様とは信濃屋の丁稚、長吉(壱太郎)のことだと言う。そこで儀兵衛が 長吉を呼んで話を聞く。この長吉、なりばかりでかい鼻垂れで、女から恋文をもらうキャラではない。しかしお絹との阿吽の呼吸でこれは俺宛の恋文だと言い張って皆を煙にまく。
その夜、長右衛門はお絹に真相を明かします。お半が長吉をお供に伊勢参りに出かけた際、旅館で長吉に言い寄られたお半がたまたま逃げて来たのが長右衛門の部屋。長吉からかばったお半とひと夜を共にしてしまった。申し訳ないと。長右衛門は詫びながらもつい、うっかりのろけてしまいます。お絹は呆れながらも許しゆっくりお休みなさいと部屋を出ていきます。ひとりで寝ている長右衛門をお半が(壱太郎 二役)訪ね書き置きを残して去っていきます。お半が残した書き置きを読んだ長右衛門はお半が身ごもってしまい、身投げするのを知り追いかけます。ここで幕。
実は長右衛門は若い頃に芸妓岸野と恋仲になり心中事件を起こしたことがあります。岸野は死に、自分一人助かった。そして今夜は岸野の命日。岸野がお半に姿を変えて迎えに来たのか? 不思議な因縁にとりつかれたのか、追って来た長右衛門は桂川でお半と一緒に身投げをします。
これは享保年間、桂川に十四、五歳の娘と50男の死体が流れ着いた実話が元になっています。心中だか殺人だか真相は判らぬまま音楽、歌舞伎の題材になったそうです。
いつもほとんど動かない坂田藤十郎が花道を歩いて来た時はビックリ。道化役の長吉と美しいお半との二役を替わるのが上方演出だそうです。祖父と叔父と甥の三代出演。そういえば扇千景さんがまだ大臣の頃、舞妓さんと浮き名を流した藤十郎さんでしたっけ。お元気なんですね。

本日最後の演目は華やかな『奴道成寺 やっこどうじょうじ』有名な舞踊の大曲。近江三井寺で行われる鐘供養に白拍子花子(猿之助)が現れて舞を奉納するから拝ませて欲しいと頼みます。踊っているうちに烏帽子が取れ男であることがバレます。実はこの近くに住まう狂言師、左近であると名乗り見事な舞を次々披露。やがて左近は大勢の捕物方、四天どもをあいてに大立ち回り。鐘に登って蛇の本領を発揮します。
玉三郎と菊之助の娘二人道成寺はシネマ歌舞伎でも見られますが、蛇体になってのシーンが鮮烈でした。昨年末に見た玉三郎達の娘五人道成寺はその華やかさと可憐な様子にうっとり。菊之助と海老蔵の夫婦道成寺では二人の絡みに色気を感じました。この奴道成寺では洒脱でユーモラスな場面も。おかめ、ひょっとこ、翁の三つの面を取り替えて踊るシーンは後見との息もピッタリ。この後見がまたいい男でしたね。この道成寺という曲、色々な演出ができるのだなと感心。役者が変わると雰囲気も全く違う。色々なパターンが見たくなります。

二人の桃太郎



二月の歌舞伎座は江戸歌舞伎三百九十年、猿若祭二月大歌舞伎。アメリカ合州国より歴史が古い。先日テレビで放映された影響か、可愛い二人の桃太郎を見たいと連日大入りとか。


『門出二人桃太郎 かどでふたりももたろう』は 勘九郎の二人の息子のデヴューをお祝いする口上付きの作品。

長男が三代目中村勘太郎、次男がニ代目中村長三郎を襲名。5歳と3歳。可愛い桃太郎に観客はもちろん役者達も目を細めています。ひょっとしたら二人のパパがいちばんドキドキしているのかもしれませんね。芝翫のお爺さん、時蔵のお婆さん。遠くから桃が流れてくるように見せるために桃をどんどん大きくして出すところがバレバレで楽しい。勘九郎と七之助がお父さん、お母さん。雉は菊之助、猿は松緑、犬は染五郎。鬼の大将は勘九郎。吉備津神社神主は菊五郎と豪華な脇役。単純で楽しい。

第2部は『絵本太功記 えほんたいこうき』尼崎閑居の場。芝翫演じる武智光秀(明智光秀 )が 小田春永(織田信長)の屈辱的な仕打に耐えかね、本能寺で春永を殺し、四国攻めから戻ってくる真柴久吉(羽柴秀吉)の軍と対峙した。その戦の最中、光秀の母皐月(秀太郎)は三代相思の主人を殺したことに腹を立て尼崎に閑居。そこへ孫の十次郎(鴈治郎)が初陣のために暇乞いにきます。十次郎戦士の覚悟を悟った皐月と母操(光秀の妻 魁春)は許嫁初菊(孝太郎)と結婚させて戦場へ送り出そうと祝言の席を設ける。この関西カップルの醸し出すほのぼの感。初々しいお坊っちゃま、お嬢ちゃまは江戸前若手役者には出せない味。
そこへ現れたのは旅僧に化けた久吉。一方光秀も久吉を追ってこの閑居へ。光秀は事もあろうに久吉と間違え母皐月を障子越しに竹槍で付き殺してしまいます。不運はこれだけでなく、息子十次郎の敗軍の知らせ。母と息子を失った光秀の前に現れたのは久吉とその部下佐藤正清(加藤清正 橋之助)が現れて、戦場での再会を約束して去っていく。
いずれ光秀も戦場で命を失うことになり、残された二人の未亡人の悲しみが察せられる。


色男丹次郎(染五郎)をめぐる粋な三人の女達。吉原の遊女屋唐琴屋の一人息子丹次郎は許嫁お蝶がいながら吉原芸者米八(勘九郎)といい仲になり勘当される。二人は深川に居を構え、米八は深川芸者に。
ある日米八のライバル仇吉が洲崎 の鼻を行き交う舟中から丹次郎を見初める。このシーンがとても素晴らしい。川べりを進む丹次郎の舟が下手にかかると幕が落ちて舞台一面に青い波が広がる。この瞬間『おお〜〜っ』と客席から歓声が。下手奥からこちらに向かってくる舟の中から芸者政次が丹次郎によびかける。挨拶を交わして丹次郎の舟は運河に見せた花道を登っていく。舞台中央に差し掛かった舟の中から姿を現したのは美貌で鳴らす芸者仇吉(菊之助) 。丹次郎の舟を見送りながら「まの字、あの若旦那は?」というと「よの字のれこだよ」と答えが。「そんならあれが」と言ってちょっと間を置いて「いい男だね〜。」という。それだけのセリフなのに何ていい情景。キラキラ光る水面、粋のいい女達、いいシーンだね〜。
一目惚れした仇吉は積極的に丹次郎に秋波を送り、羽織を贈る。羽織の糸を抜く仕草や、少し酔って柱にもたれてふーっつと息を 吐くところなぞ、あまりの色っぽさに客席からは固唾を飲みほーっとため息がもれてくる。
この羽織が原因で米八と仇吉は大喧嘩。辰巳芸者の威勢のいい言葉と蛇の目傘を使った二人の大立ち回り。二人の人気役者の江戸っ子らしい見せ場になって目を楽しませてくれる。勘九郎も普段立役なのに、愛嬌のある粋な芸者役を好演。
一方、丹次郎の恩ある侍が大事な茶入れを盗まれて切腹されそうになるが3カ月の猶予をもらい丹次郎の家に身を寄せている。偶然仇吉が盗んだ犯人達の話を盗み聞き。丹次郎のために一肌脱ごうとその犯人に接触。なんやかんやの末茶入れは無事戻り、丹次郎はお蝶と結婚。二人を妾にする結末に「おいおい、それはないよ丹次郎君」と突っ込みたくなるが、これは全編粋なセリフが飛び交う、楽しい話。

これは今回のお披露目にスポンサーから贈られた祝い幕。


節分に舞台から撒かれた豆。

初春大歌舞伎




今年初めての歌舞伎座。それも千穐楽。大入り御礼が誇らしそう。



夜の部はお芝居、舞踊、お芝居。


夜の部の最初の演目は『伊井大老』開国か攘夷かで国中が揺れている時に安政の大獄で若者達を捉え、開国を推し進めようとしている伊井直弼は暗殺の危機にさらされています。そんな中、千駄ヶ谷の別宅に住む愛妾お静の方との間に設けた鶴姫が危篤に。正妻お昌の方はおっとりした性格であまりやきもちも焼かず、殿様にお見舞いに行っていただかなければと心配してお付きのお女中達を焦ったがらせています。雀右衛門の雰囲気にぴったりなお嬢様育ちの人のいいお昌の方。片や玉三郎演ずるお静の方は可愛いやきもちを焼く情の深い女。不幸にも幼い姫は亡くなり、数ヶ月後の月命日。明日は雛祭りという日に直弼の旧知の仲である仙英禅師が訪れて鶴姫の仏壇に線香をあげています。お静の方は仏門に入りたいのに、自分がいなくなった後に直弼がお昌の方と睦まじく暮らしていくであろうと想像すると気持ちが鈍ると相談する、禅師はなんと正直な可愛らしい方だとお静の方を評した後、ふと直弼が書いた書を見て暗剣の相があるのを見抜く。お静の方にあなたの悩みはちがうものになるだろうという。折しもやって来た直弼に会わず、一期一会と書いた編み笠をおいて立ち去る。
編み笠に書かれた一期一会を見て幸四郎演じる直弼は、自分の身に起こるであろう運命を予感する。
夕暮れになり急に冷たい風が吹いてくる。お互いにこれから起こるなにか不吉な予感を振り払うように雛祭りを祝い、酒を酌み交わし二人が出会った15年前の埋木舎時代の話に興ずる。この場面の玉三郎の愛らしく艶やかなこと。直弼が十四男坊で故郷埋木舎に住んでいる頃は手元も不如意で二人で質素に暮らしていたというセリフにびっくり、そして納得。お静の方とはその頃からの情のこもった二人の時間が流れているのが伝わってくる素敵な場面です。
友人は去年雀右衛門が演じたお静の方と幸四郎でこの場面を見たそうですが、何と言っても玉三郎に軍配と言っていました。そうでしょうね。このお静の方は本当に女の中の少女がそのまま残っていて、若い頃の部屋住みの直弼と足軽の娘お静が語り合っているように見えました。
折しも庭の桃の木に何やら白いものが。奥で雛祭りを祝っていたお女中達の賑やかな声が聞こえてきます。明日は雪が積もるかもしれない。雛祭りに雪が降ったらお雛様が驚きますねと。
伊井大老暗殺前夜のひととき。



今年は中村富十郎の七回忌。長男鷹之資が故人の得意な演目『越後獅子』を踊って偲びます。日本橋に越後からやって来た角兵衛獅子は踊りや軽業を見せて門銭を稼いでいます。浜歌やおけさを踊り、長い布を自在に扱う 布さらしを見せて観客を喜ばせます。富十郎といえば高齢で結婚してお子さんを設けたという話題でワイドショーを賑わせた記憶があります。お父さんが亡くなった時に 小さな男の子だった遺児が立派に舞台を務めている姿に思うところある方達も多いのでは。泉下の富十郎が目を細めているのでは。
富十郎といえばアズマ歌舞伎で有名な吾妻徳穂の三男。二代目吾妻徳穂は彼女 の孫で四代目鴈治郎の妻。彼らの息子が今回も歌舞伎座に出演している壱太郎。🤔うーん、ということは年は下だけれど鷹之資は壱太郎のおじさんか? 歌舞伎の姻戚関係は複雑怪奇。



暗転から一転、華やかな吉原の街並み。吉原一の美貌を誇る松の位の傾城が花魁道中。この『傾城』という曲では愛しい間夫への心情や吉原 の四季折々 の出来事を玉三郎が艶やかに踊ります。



最後の演目は外から見た 忠臣蔵『松浦 の太鼓』。討ち入り前日俳諧師宝井其角(左団次)は日本橋で赤穂浪士の大高源吾(愛之助)に出会います。源吾は落ちぶれた風情で煤払いの箒行商をしています。もともと風流を好み其角の弟子でした。長いこと行商をやっていると堅苦しい侍の社会に戻る気がしないと言う源吾に其角は「年の瀬や水の流れと人の身は」という句に下の句をと頼みます。すると源吾は「明日待たるるその宝船」という句を詠んで立ち去ります。
場面変わって松浦鎮信(染五郎) 屋敷では其角の指導で句会の最中。松浦は大石内蔵助とは軍学者、山鹿素行の塾の同門。赤穂浪士達を密かに応援していたのに、いつまでも行動をー起こさない大石に内心腹を立てていた。源吾の妹(壱太郎) は其角の口利きで松浦家に奉公しているが、突然暇を出されます。なぜなのか、本人はもとより周りの御家来達も腑に落ちません。其角が尋ねてもはっきり答えくれません。この時の松浦の拗ねたような駄々をこねているようなお茶目な雰囲気はこの役を得意とした吉右衛門風だそうです。染五郎はこういう役が上手い。かたやおとぼけの左団次。面白くない訳がない。それでは妹はしばらく其角が預かりますとお暇する時に、そういえば昨日源吾に会いました。と伝えると、にわかに何か言ってなかったかと問う松浦。落ちぶれた姿が哀れで歌を詠んで下の句を詠んでもらいました。してその歌は?と矢継ぎ早に問いただす松浦。そこで其角が歌を披露。「年の瀬や水の流れと人の身は 明日待たるるその宝船」
その歌を聞いた途端に二人に戻れと言います。そこへ隣の吉良邸から陣太鼓の音が。満面の笑みを浮かべた松浦。今宵赤穂浪士達が吉良邸へ討ち入りしたのをこの下の句で悟り、追い打ちをかけるように聞こえてきたこの陣太鼓、これこそ同門だからこそわかる大石の打ち鳴らす山鹿の勝利の陣太鼓。
そこへ駆けつけてきた討ち入り装束姿の源吾。まず第一 に松浦様へご報告に上がりましたと、仇討ち成功の顛末を語ります。あっぱれ四十七士。後のことは心配するなと言うシーンで大団円。初めて見たけれど楽しい芝居。友人は吉右衛門で見たそうです。歌舞伎の面白さは役者が変わると同じ芝居でも所作が変わったり出方が違うなどあるし、上方歌舞伎も 違うそうだし、見比べる楽しさがあるのですね〜。


この歌舞伎絵を見るのも楽しみ。芝居の内容、役者をよく捉えています。


ロビーに飾られていた中村富十郎さんのお写真。千穐楽なので役者さんの奥様方もたくさんお見えになっていて華やかです。もちろん愛之助さんの奥様も。

玉三郎 舞踊三昧



今年最後の歌舞伎は、贅沢にも玉三郎づくし。12月公演は朝、昼、夜の三分公演。夜公演が、なんと二本とも玉三郎主演の舞踊劇。この公演を見た翌日インドへ行くので本当にいいタイミング。

最初の演目は『二人椀久 ににんわんきゅう』玉三郎と仁左衛門のコンビが有名だけれど、今日の玉三郎のお相手は勘九郎。豪商椀屋久兵衛(勘九郎) は遊女松山(玉三郎) に入れあげて身代を傾けたので座敷牢につながれてしまいます。松山恋しさのあまり気が狂い、牢を抜け出してさまよい歩いています。さまよいまどろむうちに恋しい松山に再会します。二人で連れ舞いをし、逢瀬を楽しんだのもつかの間。松山の姿はなく、全て幻だったと気がつくのでした。普段立役で男っぽい役のイメージの勘九郎が玉三郎相手に恋に狂う男を切なげに演じていて新しい一面を見せてくれました。玉三郎の美しさはため息が出る。上村松園の円窓美人さながら。


後半は贅沢にも五人の白拍子花子が登場する『五人道成寺』 玉三郎、勘九郎、七之助、梅枝 、児太郎が華麗に舞います。桜の花吹雪の中、鐘供養が行われる道成寺に花子と名乗る白拍子が鐘を拝みたいと訪れます。供養の舞を舞うのならと許され、舞い始めますが鐘を眺める目が怪しく輝き、形相が変わります。ついに鐘に飛び込み蛇体となって鐘に巻きつきます。花子は叶わぬ恋の恨みから熊野詣での僧安珍を焼き殺した清姫の亡霊だったのです。玉三郎が若手の役者たちに混じっても可憐さで遜色ないどころか、四人を引っ張りあげています。眼福てこういうものを見たときにいうのかしらね。


この美しいイメージを持ってインドへ行こう。

シンデレラ



時々歌舞伎をご一緒する友人が熊川哲也のKカンパニーのシンデレラのチケットが手に入ったからとご招待されました。これは何を差し置いても観に行かねば。ご本人の生の舞台を一度は観たいけれど、今回は彼の演出で彼のこだわり、美意識を堪能しましょうか。今日拝見するのは中村祥子さんのシンデレラ。

芝居でも舞踊でも、会場や演目で観客層が違うのが面白い。おしゃれな女性が圧倒的に多くて華やかな雰囲気。歌舞伎座の方が親しみやすいのは、中でお弁当を食べるから?卵焼きの匂いとかしていて居心地がいい。オペラ座に行ったら豪華で素敵でしょうね…。

友人がメールでやたらバルコニーと書いていた理由がわかりました。ステージに近い桟敷席なのでオーケストラもよく見えます。舞台を観るときに身体を斜めにしないと観にくいのが難点ですが、オーチャードホールでは天井に近い三階席が常連なので興奮しています。古典バレエをあまり観たことがないけれど大道具が洗練されていて上質な雰囲気。ダンサーの足首の柔らかさにうっとり。自分の身体があんなに動けたら気持ちいいでしょうね。義母の役のダンサーはちょっとやりすぎで浮いているなと思ったら、彼は外国人のダンサー。これは外国スタンダード⁇ 歌舞伎は幕が下りたら誰もアンコールで出てこないけれど、バレエはお約束のアンコールを楽しみました。

星回帰線



先日友人に誘われて池袋のシアターウエストに。ここでは現在向井理主演の『星回帰線』が上演されています。
友人の趣味は向井理。映画でも舞台でもテレビドラマでも、コマーシャルでもなんでもOK!
私も何本かご相伴しました。
池袋は近いのに縁が少なくあまり訪れたことがありません。10年以上前に自由学園をお借りしてコンサートを企画して以来かも…。
芸術劇場も初めてなのでそれが楽しみ。


星回帰線。岸田戯曲賞を受賞した演出家、蓬莱氏の作品。


友人はすでに興奮気味。


いい感じの舞台。後部座席でも見やすい。
上演前のワクワクはいつも楽しみ。
七人の出演者。それぞれが自分の周りにいそうなキャラクターを代表していて狭い世界の中での人間関係の萌芽、熟成、勘違い、争い、嫉妬、愛憎、が絡まります。このねじれた関係をどう修復するのかと気を揉んでいたら、そこは見事にランディング。人にはそれぞれの分があるよと主人公に言わしめます。

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