書籍・雑誌

命を救われた捨て犬

Photo 東北をいろいろな形で応援している浦和のNさんから送られた本をご紹介します。震災があって避難所で暮らしているとどうしてもペットと離れなければなりません。飼い主にとってはペットは家族。離れていることでのストレスが多いと聞きます。

この本は東北の被災地で保護した犬達も暮らしている広島にあるNPOが出版したものだそうです。国内外で災害、紛争時の緊急人道支援や復興開発支援を行っているピースウィンズジャパンというNPOです。がれきの中などから被災者を見つけるための災害救助犬育成をしようと考えた代表がたまたま出会った子犬。その日の殺処分された犬の数が多すぎて翌日に回される予定で部屋の隅で震えていた子犬です。

人に慣れず臆病なこの子が沢山の愛情で育てられて昨年の広島土砂災害の現場で活動した夢之丞です。私はたまたまテレビのワイドショーでこの夢之丞の映像を見ました。そもそも殺処分される前に犬をその性格で譲渡組(犬をもらいたい人に譲るための犬)と処分組に分けるそうです。これも悲しい話しですね。職員の人達もとても辛いそうです。この本でははじめからだめ組に入れられていた夢之丞の才能を信じて教育した若いトレーナーとの二人三脚の歩みが描かれています。愛情に応えてくれた夢之丞。Nさんも彼が教えてくれた「生命尊重」と「イキイキと生きること」を大切にこの活動を応援していると語っていました。

Photo_2 動物や子供が虐待されるような国はどんなに経済が成長していても成熟した国とは言えません。人と動物が共存して楽しく暮らせる社会が世界中に広がらないと本当の平和な世界にはならないでしょう。少しでも近付きますように。

世界が注目する和食

Photo 小中学校のクラスメートで日本料理教室を主宰している友人、中島紀美子さんから30周年を記念したレシピ本が送られてきました。大学は薬学部だった彼女がいつの間にか試験管を包丁に持ち替えて和食の教室を開いたのが昨日のようです。家族で食卓を囲むことを大切に、沢山の生徒さんに美味しい家庭料理を教えています。


Photo_2 さっそく本を開いてみると春夏秋冬に分けられ、四季の味、行事を大切に、しかも簡潔なレシピは料理の苦手な私でも思わず作ってみようという気にさせてくれます。ページごとにちょっとしたメモ書きがあってそれを読むだけでも楽しいです。このページの蓮ずしは瑞々しい新蓮根のシャキシャキを楽しめる精進寿司。出汁もしいたけ、ゴボウで取っています。パッカーベジでもOKですね。


Photo_3 どのページにも美味しそうなものばかり。一つすごく気に入ったメニューをご紹介。

タイトルは「茗荷ごはん」 材料は炊きたてのご飯・・・2合。塩・・・小1。みょうがの子・・・3コ。

作り方 ①みょうがは縦半分にし、水にさらして水気をふく。ふせて縦長に包丁目を入れてから小口切りにし、さくさくと歯ごたえのある程度のみじん切り。 ②炊きたてのあついごはんに、塩とみょうがをパラパラと振り入れ、ふんわりと混ぜる・・・・だけ。   うーん!最高! これなら私にもすぐできますね。お魚料理の後や暑くて食欲のない時にぴったりだそうです。


Photo_4 いつもいい匂いが立ち込め、活気のある台所には魔女が住みつき料理の手助けをしてくれるそうです。美味しく料理ができた時に欧米では「きっと Kitchin Witch のおかげだわ」と言うそうです。でも汚れたままや、しーんと居心地の悪い台所からはいつの間にか魔女は居なくなってしまうとか。ひょんな事から料理の道に進んだ友人の教室の名前のいわれです。今日も彼女の大好きな魔女達があちらこちらの台所で大活躍していると思います。

イタリア建築紀行

Photo 昨年姉が頑張って執筆していた本が出版されたのでお知らせします。今回の本は今までの研究書というよりも紀行文(日記風の書き出し)なので読みやすいと思います。建築が好きな人はもちろん、観光でイタリアを旅したいと思っている人も視点を変えてこの本を携えて廻ったらまた新しいイタリアを発見できるような、ヒントを与えてくれる本になっていると思います。

装丁や写真、文体等、全体によくできた本だと思うので紹介させていただきます。本屋さんで見かけたら手にとって見てください。中学生の時にゲーテを読んで触発されたと言う文を目にして母も私もびっくり。中学生の頃私は何を読んでいた?

スクリプターはストリッパーではありません

Img2 映画の好きな友人Kさんが貸してくれた本。 このタイトルを見て、スクリプターと言う聞きなれない言葉を聞いた人がストリッパーと間違えたんだなと思いました。とんでもない。そんなやわな事ではありませんでした。この本は戦後すぐ映画会社に就職してスクリプター(記録係)として働いてきた女性の豪快なお話です。多くの監督、スタッフ、俳優達、女優達と膨大な数の映画制作にかかわり、苦楽を共にした戦後の映画史をインタヴューという形式でまとめています。movie

この本の著者白鳥あかね女史は昭和30年に新藤兼人監督のスクリプター助手になり、その後日活に入社。渡り鳥シリーズの斎藤武市監督、神代辰巳、藤田敏ハ、根岸吉太郎、池田敏春、などなどそうそうたる監督の作品のスクリプターを務めます。フリーランスになってから日本映画・スクリプター協会を設立。現在も映画祭や講演会、後輩の育成と大活躍している戦後映画の生き字引のような方。happy01

日活から始まった映画人生。青春映画全盛期、裕次郎、小林旭、赤木圭一郎、吉永小百合等々のきらめくスター達の活躍。映画が斜陽になって日活ロマンポルノの時代。製作費も抑えられて短期間で撮らなければならない。撮影間際に泣きだすヒロインをなだめすかして撮影したり、抽象的な表現をする監督の言葉を翻訳して役者に伝えたり。映画にかかわる人達のすさまじい情熱がそこかしこにあふれていてどの映画も見たくなります。fuji

綺麗な女優さんを汚いどぶ川に何度もつけたり、裸の女優さんを砂丘のど真ん中で馬跳びさせたり、自分の納得いくワンシーンを撮るために何度も何度も繰り返したり。ある映画ではスタッフがどんどん逃げ出してカメラと彼女と助手の女の子しかいなかったとか・・・。尋常でない映画監督達の情熱と素顔にも迫ります。アイドルを売るためにプロダクションがお抱え監督を雇って作る映画が多い昨今。当時の個性豊かな(偏執狂的な)監督に無理難題を受けながらも応戦するスタッフ、おびえながらも監督の望む人間像を演じようと苦戦する俳優達。なんと濃い時代だったのでしょう!

この本の中で池田敏春監督の(人魚伝説)と言う映画に触れているけれど、これは機会があったらぜひ見てみたい。撮影の現場も相当ハードだったようです。今はもう引退している主演の白都真理はこの映画で本当の女優になれたと池田監督に感謝していると語っていたとか。海を汚染され、夫を殺された海女が銛を手に大暴れし、断崖から身を投げるというストーリーのようです。後年、監督はこの断崖から自死したそうです。白鳥は監督の死の二カ月後におこった東日本大震災の原発事故をまさに予言していた監督だったと書いてあります。

神代監督がある時、上山田のひなびた温泉町のストリップ小屋でストリッパー達の映画を撮ったそうです。踊り子さんたちに親切にされてスタッフもキャストも家族みたいに仲良くなっていい雰囲気のシーンが撮れたそうです。最後の打ち上げの日に今までのお礼に今度はスタッフの私達が踊りましょうということになって、あかねさんも気持ち良くなって上半身脱いで踊ってしまった。翌日撮影所に戻ったら先輩スクリプターに「スクリプターはストリッパーではありません」と大目玉をくらったというのがこの本のタイトルの由来。

映画が好きで明るくて、すごい記憶力の持ち主で、映画とともに歩んだ人生。こんなに豪快に仕事をしながら二人のお子さんを立派に育て上げた肝っ玉母さんでもあります。あっぱれ!

2017年11月
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