関東地方に梅雨入り
宣言が出された日。私は会津駅前にいました。第5週は書道教室お休みの会津のHさん。せっかくの休みだけれど展覧会が重なっていて遠出ができないとぼやいていました。じゃ私が久しぶりに会津まで出かけようかなということに。話はトントンまとまって1泊で裏磐梯を回ることに。急いでバスの予約を取り、
待ち合わせの時間を連絡。というわけであかべこの前でHさんと待ち合わせ。
今回は若松はスルーしてHさんのご主人お勧めの喜多方の奥にあるお蕎麦屋さんからスタート。新潟の古民家を移築して営業している素敵なお店です。古い家は使っている材木がどっしりしていて安心感がありますね。会津から喜多方へ入ってこの店に来る途中で、15年くらい前にコンサートをさせていただいたことのある「桐の博物館」の横を通りました。何年か前に火災にあったと聞いてましたが、実際に焼けたまま放置されている建物を見て胸が痛みました。人生って塞翁が馬ですね。この新潟の古民家は後を継ぐ方のいなくなった建物を移築してお蕎麦屋さんとして再生させています。建物も喜んでますね。
立派な神棚が目を引き、心をとらえます。木のふすまや古い家具など室礼も素敵です。
今日のランチ。左手前はにしんの蒲焼。手打ちそばとデザートセットも後から来ます。お庭で取れた野菜が美味しい。
囲炉裏端で女将さんと記念撮影。品のいい綺麗な方。息子さんも女将さん似のお雛様のような美青年。横浜のホテルマンから家業を継ぐために帰ってきたそうで、美味しい料理とおもてなしで2人とも御機嫌。
いいスタートになりました。
続いて訪れたのは新宮熊野神社。源頼義が陸奥征討に赴いた際に東北和平を紀州熊野三社に祈願。後に息子の義家が父の意を継いでこの地に熊野三社を勧請したそうです。いつか熊野に行きたいねと話していた我々。思いがけず分院に詣でることができました。
Hさんが私に見せたかったのがこの拝殿。長床と呼ばれている長方形の建物。一尺五寸(45.4㎝)の円柱の木柱が44本等間隔に5列に並んでいます。四方が吹き抜けのため、内部に林立する柱が見通され、古風な平安朝の趣があります。Hさんは以前フラメンコの長嶺ヤスコさんがここで踊ったのを見たそうです。いいなー。
素敵でしょ。さっそくちょっと踊らせていただきました。そういえば何年か前にHさんと会津の末広酒造の嘉永蔵を訪れた時もちょっと踊らせていただきました。そのあと嘉永蔵コンサートが実現したから願えばかなうかも・・・・。
長床の奥に熊野三社が木々に囲まれひっそりとたたずんでいます。緩やかな時間が流れるなんとも不思議な空間です。
熊野三社を後に裏磐梯へ向かう途中。美しい田園風景を見渡せる高台で日本の風景を堪能。
隠れ里というギャラリー。残念ながら展覧会と展覧会の狭間で休廊中。こういうおしゃれなギャラリーが増えつつありますね。
ギャラリーを後にしてホテルへ向かう途中、Hさんがもう一軒見せたいところがあると寄り道。松陽台という住宅地にあるカフェです。お店は夕方4時でクローズ。4時を過ぎていたけれど猪突猛進な2人はだめもとでお邪魔しました。素敵な奥様が応対に出られてお店の案内のチラシを頂きました。お店の中に写真や絵を展示しているそうで、何とHさんの知り合いの画家さんが8月から9月まで作品を展示することになっていました。
これがお店のチラシ。ご主人が野菜をつくり、お料理上手な奥様がハーブを育てています。
お店の2階でアールグレイのアイスティーをご馳走になりました。真下には綺麗に手入れされたハーブ園。眼下に見渡す景色の美しさと、突然現れた訪問者をいやな顔をせずもてなしてくださったお心遣いに癒されます。ご馳走様。
イザベラ・バードがその旅行記の中で会津人の純朴で優しい人柄に触れていますが、こうして今も旅で出会う人たちにその心根を感じます。
車は一路裏磐梯へ・・・。
今日の宿泊先。実はHさんのご主人のお仕事関係でなんと無料宿泊券が・・・。ビジネスホテルや民宿でないところへ泊るのは久しぶり。温泉もあります。ありがとうございます。
しっかり者のHさんの提案で会津駅の近くにある美味しいスーパーでお寿司やサラダやチーズなどをいろいろ調達。保冷バッグに入れて持ってきました。Hさんは自家製のニシンの酢漬けや手作り野菜の浅漬け、おつまみやデザートのメロン、ワインまで持参。もちろんワイングラスとオープナーも・・・。
のんびり温泉に入った後、いつでも寝れる最高の環境で「パベットの晩さん会」が始まりました。さてどちらが先に倒れるか・・・。
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