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如月歌舞伎



先週までの寒さが嘘のような暖かい日差しと青い空。気分も明るくなります。昼の部の歌舞伎を楽しんできました。

二月の歌舞伎は先代辰之助を偲ぶ狂言と大物役者達の顔合わせが話題の如月歌舞伎。もう三十三回忌なんですね。新之助、菊之助、辰之助の初代三之助の中で団十郎さんも亡くなられてしまいました。菊五郎さん、もう少し頑張って下さいね。

最初の演目は三大狂言のひとつ、義経千本桜の中のすし屋 一幕。松緑が主人公いがみの権太。以前菊五郎で一幕。先代幸四郎で通し狂言を観たので伏線が分かっているけれど、この一幕だけ観ただけではシュール過ぎて理解出来ないと思う。すし屋の主人弥左衛門が道端で死体を見つけて首を切って持って帰るなんて! しかもそれをすし桶に入れて隠して置くなんて!でもこの荒唐無稽な展開が歌舞伎なんだと自然に思えるようになればしめしめ。インド神話の摩訶不思議さと似たところがあると思います。



初めて観る暗闇の丑松。長谷川伸による新作歌舞伎の傑作だそうです。料理人の丑松(菊五郎)にはお米(時蔵)という恋女房がいますが、うだつの上がらない丑松をよく思わないお米の養母お熊は、お米を妾奉公に出そうと浪人と結託して丑松を殺そうとします。が、反対に二人とも丑松に殺されてしまいます。嘆いた丑松とお米は逃げられるだけ逃げて駄目なら死のうと話し合い、とりあえず丑松の兄貴分の四郎兵衛(左團次)を頼りに逃げ出します。
一年後、江戸を離れていた丑松はお米恋しさに戻ってきます。その途中、大雨にあい立ち寄った妓楼でなんと女郎になったお米に再会します。罵る丑松にお米は、兄貴分として慕っていた四郎兵衛に犯され女郎に売られたことを打ち明け、首を括って死んでしまいます。
全てを知った丑松は本所の四郎兵衛の家を訪ねて、お米を蔑ろにした四郎兵衛の女房を殺してしまう。その足で風呂に出かけた四郎兵衛を追いかけて、風呂場で殺して逃走します。花道を駆け抜けるシーンで幕。果たして丑松の運命はいかに?
風呂屋の釜焚き場のシーンが傑作。橘太郎演じる湯屋番頭の甚太郎のコミカルで切れのいい動きに大喝采!陰惨な殺人が行われている風呂場の裏でのワンマンショー。
悲惨な話だけど、このシーンがあるので救われます。
初世辰之助の丑松は評判だったそうです。



最後の演目は芝翫と孝太郎による陽気な団子売。仲良し夫婦、杵造、お臼が餅屋台を担いで賑わう街にやって来ます。餅をつき、おかめ、ひょっとこの面をつけて軽快に踊り華やかに締めてくれました。

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