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初春大歌舞伎



海老蔵が来年団十郎を襲名するというめでたいニュースが流れた翌日。益々ファンが増えそうな嬉しい予感の歌舞伎座。内部は準備で大忙しなんでしょうねぇ。



本日最初の演目は絵本太功記。尼崎閑居の場。主君小田春永を打ち果たした武智光秀(吉右衛門)。しかし母の皐月は息子の謀反に怒り、尼崎の庵室にこもってしまいます。そこへ光秀の妻操(雀右衛門)が息子十次郎(幸四郎)とその許嫁初菊(米吉)を伴ってやって来ます。討死を覚悟し出陣の許しを請う十次郎。悲しむ初菊。皐月と操は別れを惜しみながら若い二人の祝言を挙げて送り出します。以前観た同作品では鴈治郎が十次郎。孝太朗が初菊を演じていて、また今日とは違うまったりした初々しさがあって祝言のシーンが印象に残っていました。演出、役者が変わると同じ芝居でも違って見える。
一方昨夜からこの庵に身を寄せている一人の僧侶。実はこの僧侶こそ春永の腹心真柴久吉。真柴を追ってきた光秀は庭の竹を切って槍を作り、部屋の中にいる久吉めがけて刺しますが、なんと部屋にいたのは母皐月。
そこへ瀕死の十次郎の敗軍の知らせ。進退窮まった光秀の前に現れた久吉。戦場での再会を約して別れる二人。吉右衛門の重厚な演技はさすが! 母と息子を失い、自分もまた死ぬであろう。やりきれない悲劇の話である。

打って変わって華やかな舞台。日枝神社の山王祭で賑わう街の様子。町内の御神酒所に集まる鳶頭や芸者集。梅玉と芝翫が曽我兄弟の仇討ち物語。若い鳶が二人で踊った獅子舞が剽軽で軽快でめでたさを倍増。

大火事の後、本郷駒込の吉祥院に避難してきた八百屋の娘お七達。お七(七之助)は小姓吉三郎に心を寄せているが、吉三郎は紛失した家宝の刀を取り戻すために江戸へ出て来たとあるお家の若君。刀を取り戻せなかったら切腹。もしくは出家しなければならない。叶わない恋に気が塞いでいるお七を慰める剽軽な紅屋長兵偉(猿之助)。猿之助の軽妙な芝居で楽しい一幕。お七の友達四人が華やかに登場しましたがなんとお一人はオン年82歳とのこと! 可愛いらしかった❤️
場面は変わって暫く後の冬の夜。すでに町の木戸は閉じられています。お七は吉三郎が探していた家宝を手に入れました。今夜中に渡さなければ、切腹しなければならない吉三郎。しかし木戸番は門を開けてくれません。そこでお七は火の見櫓に登って御法度の鐘を鳴らすことに。私が何となく知っていた八百屋お七とは違って、恋人の為に命をかける健気な娘。
ここからお七が二人の黒子に操られ浄瑠璃で人形振りを。舞う雪の中、美しい人形になった七之助。あまりの美しさに、このシーンだけに集中して大満足。前に観た演目の印象が全部吹き飛んでお七の残像しか残らなかった夜でした。年初めにこんな美しい舞台を観ることができてラッキー。いや年初めだからこそ、美しい舞台を企画したのでしょう。

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