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2018年3月

三月大歌舞伎



ポカポカ陽気に誘われて桜も開花。チケットが手に入ったという嬉しい知らせも同時にきて思わずにっこり。先日は仁左衛門と玉三郎の競演にウットリしましたが、昼の部は愛之助、松緑、芝翫、扇雀、雀右衛門、孝太郎などなどが競演します。

最初の演目は[国性爺合戦] こくせんやがっせん 名前は知ってるけれど観るのは初めてなので楽しみにしていました。和藤内(愛之助)は明国の老一官と日本人の妻渚との間に生まれました。父の祖国、明が韃靼(だったん)に攻められているため父と共に再興を図るべく明に渡ります。頼りにしたのは老一官が最初の妻との間に設けた娘錦祥女(扇雀)の夫、獅子ヶ城の城主の甘輝(芝翫)。
城を訪ね夫の留守を守っている錦祥女に老一官は親子の対面を求めます。幼い頃に生き別れた娘に残した父の自画像。鏡越しに楼門から老一官の顔を見て父だと認識して喜び、夫が帰還したら援助を乞う。もし援助してくれるなら川に白粉、ダメなら紅粉を流して知らせると言う。やがて帰還した甘輝は妻の縁故で韃靼を裏切ることをよしとせず、妻を殺そうとします。それを阻止したのは人質として残っていた渚。二人の女の間に挟まれ手の出ない甘輝。何か決心した錦祥女。川に流したのは?
和藤内の見守る中、川面に紅が流れてくる。怒った和藤内が城目指して両手の飛六法で花道から引っ込みます。この和藤内は荒事の代表で六法で引っ込みを見せるのは弁慶、梅王丸、そしてこの和藤内だそうです。
城に戻った和藤内は甘輝に迫ります。そこへ胸から血を流した輝祥女が。妻の縁故にひかれて裏切ることをよしとしない夫の胸中を察して自死を選んだ錦祥女。その姿を見た渚もまた後を追って自死してしまいます。二人の女の犠牲に甘輝の心もとけ、和藤内を延平王国性爺と名乗らせ、二人揃って韃靼征伐の戦に出発します。


今年は先代雀右衛門さんの七回忌だそうです。というわけでこの演目[男女道成寺] では長男の大友友右衛門が明石坊を演じ七回忌の御礼口上をのべました。現雀右衛門の花子、松緑の桜子という組み合わせ。松緑が左近ではあるけれど、冒頭の桜子の姿で踊る場面は初めて見る女方の姿で新鮮。ちょっと厳ついけれど。道成寺は華やかな見せ場たっぷりの演目で何度観ても面白い。ただ以前菊之助、海老蔵のコンビで堪能していたので、ちょっと物足りない感は否めない。

初代三遊亭円朝の人情話芝浜を基にした世話狂言。仲の良い夫婦の情愛たっぷりの人情話。酒好きで怠け者の魚屋の政五郎(芝翫)はある早朝、芝の浜辺で大金の入った皮財布を拾いました。舞い上がった政五郎は長屋の友人達を誘って朝からどんちゃん騒ぎ。宴会の始まる前に女房のおたつ(孝太郎)に拾った財布を隠した包みを預けています。どんちゃん騒ぎが過ぎて、仲間たちと喧嘩になりあげくの果て大いびき。女房の苦労もどこ吹く風。ようやく目覚めた政五郎。女房に例の包みを持ってこいと言います。おたつは何のことと?何にも預かっていないよ。
ではあの皮財布を拾ったのは夢だったのか?
深く反省した政五郎。
それから三年経った大晦日、すっかり真面目になり、酒を経った政五郎は立派な家を構えています。そこへ女房のおたつが改まって謝りたいと言います。そして見せたのは皮財布。三年経って持ち主が現れないので渡し下げられたと言います。政五郎に真面目に働いてもらいたくて嘘をついて申し訳ないと謝るおたつ。女房の愛情を感じて許す政五郎。そこへ歳末助け合いの寄付を集めに来た友人。二人は渡し下げられた財布の中身をそっくり寄付することに。めでたしめでたしの楽しくほろっとさせてくれる演目でした。

先代雀右衛門さん。晩年までとても美しく、達者な演技だったそうです。

インドのガラス絵



池ノ上駅近くにあるDeep Dan。古くからの知人が数年前にオープンした画廊です。ヒンディー語を専門に勉強した方なのでインド関係のアーティストの作品展示が主のこじんまりした暖かい雰囲気のギャラリー。やはり古くからの知人が四年振りに大事な収集品をお披露目するというので楽しみに出かけて来ました。

この方は最初ブァルマーの絵に魅せられてインドの大衆画や宗教画を収集していましたが、あろ時骨董屋さんの片隅にぽつんと置かれていたガラス絵を見つけて心を奪われたそうです。今回は前回に引き続き自慢のガラス絵コレクションの中から選りすぐった作品が展示されています。

Depdan booksで発行した黒田氏のガラス絵についての小冊子。読みやすくジャンル分けされています。

テーマや地方、作者などで分類された作品達はどれも雄弁に自分の魅力を語ります。



スーリヤの馬車を御してるアプサラス。

コレクションに囲まれて毎晩悦に入ってる? コレクターの黒田氏。

















帰国祝賀コンサート



三年に渡ってインドで働きながらインド舞踊の研鑽を積んでいた大野馨さんが帰国しました。二月にインドから帰国。就職活動も無事終了。懐かしい仲間たちに再会して踊りを披露することに。最初の目論見ではソロパフォーマンスを計画していましたが、帰国後の慌ただしい状況を鑑みて先輩達が応援することになりました。

オープニングは皆が最初に習うプシュパンジャリ。踊りこんだ先輩達ならではの美しい表現。

私が披露したのはナテーシャ-カウットワム。以前は時々踊っていましたが、実に20数年振りに人前で披露しました。

ナーガラージャン先生の振り付けは難しいけれど面白い。習いたい人いないかしら?

小林さんはシャンタムを披露。

井上さんとはまた一味違う柔らかな表現。同じ曲でも表現する人が違うと雰囲気が変わるのがいいですね。

大野さんはミナクシ女神のブァルナムを披露。

表情、ポーズなど成長振りが嬉しい😃

皆も久しぶりに見ることができて大喜び。

関内さんはナッタナセイユン。

落ち着いた踊りっぷりはさすが。

真弓ちゃんはサラスィジャナーブァ。

美しい表現に皆ウットリ。

渡辺さんはエタカンダ。

こういう曲をこんなに踊れるのはこの人しかいない。

最後にヒンドゥラームのティラナを関内さんと私の二人で。





ご挨拶のマンガラム。

恒例の集合写真。



皆様、ありがとうございました。
チェックで決めたプシュパムです。

三月大歌舞伎



今年初めての歌舞伎座。あいにくの春の嵐が吹き荒れていますが、ここに集う人々にはどこ吹く風。皆様ワクワクしているのが伝わってきます。

三月大歌舞伎。夜の部は仁左衛門と玉三郎の共演が楽しみです。

最初の演目は[於染久松色読取 おそめひさまつうきなのよみとり] 実際には大阪で起こった若い男女の心中事件を鶴屋南北が江戸に置き換えて描いたお染の七役。
浅草瓦町の質屋油屋は後家貞昌、義理の息子多三郎、娘のお染の三人家族。多三郎は芸者小糸、お染は店の丁稚久松と恋仲。久松は元々は武家の出。久松の姉竹川は午王義光の短刀紛失したために切腹した父の汚名を濯ぐべく、久松と共に短刀を探している。竹川の昔の召使いお六は鬼門の喜兵衛という悪党と夫婦になり向島の土手で煙草屋を営んでいる。このお染の七役は一人の役者が、貞昌、お染、小糸、竹川、久松と久松の許嫁お光、そして悪婆と言われるお六の七役を演じるそうです。
今夜の芝居はお六と喜兵衛が主人公。仁左衛門と玉三郎が41年振りにこの作品で共演だそうです。
お六の元に竹川から短刀が油屋にあるので、それを取り戻すために百両の金を工面して欲しいと依頼される。その日暮らしの貧乏夫婦。どうしたものかと算段していると、河豚に当たった若い男の死体が運ばれてくる。その後煙草を買いに来た客が、油屋の番頭と喧嘩になり頭を殴られて法被を破かれたという。破れた法被の代わりにと高価な羽織を貰ったという。お六に自分の身体に合わせて縫い直しを頼んで法被と羽織を置いていく。
残された法被、羽織、そして桶の中の若い男の死体。悪党、喜兵衛の頭がフル回転。死体の額に傷を付け、破れた法被を着せて籠に乗せていざ油屋へ。
ここでお六の出番。油屋の番頭達を前に羽織を見せて喧嘩が有った事を認めさせる。そしておもむろに死体を運び入れて弟が昨夜死んだと言う。そこへ喜兵衛が登場。凄みをきかせて強請りにかかる。この夫婦悪役だけど、どこか愛嬌がある。そもそもこの強請は自分の欲ではなく昔の主人の為。こういうところにも憎めない風情が出るのでしょう。うまくいきそうになったところで、丁稚達が死体にお灸を据えると死んだと思われていた死体が生き返る。ばれてしまえば長居は無用。最初渡された15両を懐に籠を担いで花道を帰る夫婦。拍手大喝采。

死体の桶の上で啖呵を切る喜兵衛。


二つ目の演目は華やかな舞踊劇、神田祭。先程の強請り夫婦とは打って変わった粋な鳶と芸者が祭の様子や、江戸の情緒をたっぷりと魅せてくれました。

美しいお2人。

泉鏡花の名作を玉三郎が演出した[滝の白糸] 水芸の太夫白糸を鴈治郎の息子、壱太郎。恋人の村越欣弥を松也が演じます。玉三郎は五度にわたり主演したそうで、最後の上演は昭和56年だそうです。
越中高岡から石動に向けて白糸と包丁投げの南京寅吉が馬車と人力車で競争しています。そもそもこの二人は何かにつけて張り合っています。しかし白糸の人気が強くて寅吉はいつも悔しい思いをしています。そこで次の公演場所までどちらが早く着くかという子供じみた競争が始まったわけです。ところが白糸の馬車が途中で故障。すると馭者の欣弥が白糸を横抱きにして裸馬に乗って突っ走って競争に勝ちます。この一件で欣弥のことが忘れられなくなった白糸、
しばらくして金沢での公演が終わった晩。月に導かれて卯辰橋で偶然再会した二人。欣弥は士族であるが父が亡くなって学業を中断して馭者をしていました。法律を学びたいと言う欣弥に白糸は学費の援助を申し出ます。
それから三年。白糸の人気も翳りをみせ、仕送りの金を工面するのが難しくなってきました。
ようやく工面できることになり、深夜借りた金を大事に懐に入れて夜道を歩いていると、金を借りることを知っていた南京寅吉達が襲って金を奪って逃げます。その時トドメを刺すため包丁を投げます。白糸は寅吉の片袖とその包丁を手に錯乱して一軒の家の軒下にたどり着きます。物音に住民が雨戸を開けると包丁を手にした怪しい女。騒ぐ住民に思わず包丁を振り下ろして殺してしまいます。家の中にあった金を奪い包丁と片袖を残して逃げる白糸。何という展開!
殺人の罪で捕まった寅吉達。白糸から金は奪ったが、殺人はしていないという寅吉。検察から裁判所に証人として出廷させられた白糸が証人席で見たのは?
白糸が仕送りした金のお陰で無事学業を収め検事になった欣弥の最初の赴任先がこの金沢裁判所。
金は奪われていないと言い張る白糸に、裁判官はもう退席していいと言います。その時欣弥が私から一言と立ち上がって白糸に問いただします。そなたの心に一点の曇りもないか…と。 欣弥の言葉に真実を語る白糸。そして舌を噛んで倒れます。欣弥が退席した後銃声が。検事殿が自殺したと騒ぐ声だけが聞こえてきます。
泉鏡花の原作では白糸は死刑になり、見届けた後欣弥が自殺するそうです。
運命の歯車が狂って非業の最後を迎える二人。松也の澄んだ声を霞ヶ関辺りの方々に聞かせたい。

インド独り舞ふ



4月16日17日18日に青山のライブハウス、マンダラで行われるイベントに参加することになりました。
私が出演するのは18日(水) です。
色々なジャンルのインド舞踊が楽しめます。興味ある方はぜひご連絡ください。

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