« めぐりて たゆとう | トップページ | 秀山歌舞伎 »

ポッペアの戴冠



川口リリアの音楽ホールで開催された『ポッペアの戴冠』を楽しんできました。濱田芳通さん率いる古楽アンサンブルのアントネッロ主催のライト-オペラ。濱田さんはリコーダーと指揮で八面六臂の大活躍。カウンターティナーの弥勒忠史さん演出、主演。悪名高い暴君ネローネ(ネロ)の恋物語? 周囲の反対を押し切り、皇后を離縁し、邪魔者を排斥して愛人ポッペアとめでたく結ばれるお話。
ステージの中央に古楽アンサンブルのメンバーが陣取り、メロディを奏でています。階段状のステージになっていて歌手達は音楽家の周りで歌い、時にメンバーと戯れて楽しそう。リュートやキターラ、チェンバロ・アルパ-ドッピアなどの古楽器のメロディが美しい。色々なサイズのタンブレロを奏でる演奏家が格好良くて目も楽しくませてくれます。

冒頭は運命の女神と美徳の女神が、自分こそが人間達に大きな影響を与えると言い争っている。そこへビーナスの息子で、愛の神アムールが僕こそが何よりも優れた存在だと豪語。さあ見てごらん彼らを。僕の動きひとつで世界が変わる。
ここで場面展開。戦地から戻ったオットーネは恋人ポッペアの部屋の前にネローネの兵士達がいるのを見て、ポッペアの心変わりを知り嘆きます。
夫の浮気に悩まされている皇后オッターブィアはオットーネにポッペアの殺害を命じます。悩むオットーネに心を寄せている侍女ドゥルジッラが自分の服を貸します。彼女の服を被ってポッペアを殺そうとしますが、果たせず逃げるオットーネ。ドゥルジッラが身がわりに捕まります。彼の罪を被り死を覚悟。そこへオットーネが現れ自分が殺そうとしたと言います。お互いを思いやる心にネローネは二人に所払いを命じます。さらにオッターブィアの命令だと知り、これ幸いと離縁し流刑を命じます。これ以前にネローネに苦言を呈していた師であるセネカにも自死を与えていたので、二人の前に立ち塞がる障害はすっかり無くなったことに。
最後の大詰め。たくさんの犠牲の上でいよいよポッペアの戴冠。宙に浮いていたハート♥️の飾りが降りてきてその中に収まるカップル。ゴンドラに乗って降りてくる新婚カップルのようで思わず笑いが。そこへアモーレが祝福の紙吹雪。

ネローネ役の弥勒忠史はまるでカストラートのようなカウンターティナー。凄い声。
衣装や髪型に古代ローマのイメージに和風ティストが取り入れられているので、日本人が演じる違和感がないのもいい。
暴君ネロは前皇帝の後妻になったアグリッピナの連れ子。幼くして皇帝の座についた訳です。オッターブィアとの結婚は母の命令だとか。オッターブィアは地味な性格だそうで、反対にポッペアは女として生まれたことを最大に活かすタイプだそうです。しかしこの熱愛も僅か三年後には、ネローネを怒らせたポッペアが彼に腹を蹴られて死んでしまうそうです。アモーレもそこまでは面倒をみれなかったのですね。
オペラというとなんだか肩肘張って観に行くイメージがあるけれど、こんな楽しいライト-オペラなら気軽に行けるのでいいですね。

« めぐりて たゆとう | トップページ | 秀山歌舞伎 »

コンサート」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1196131/71612492

この記事へのトラックバック一覧です: ポッペアの戴冠:

« めぐりて たゆとう | トップページ | 秀山歌舞伎 »

2018年2月
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28      

最近のトラックバック

無料ブログはココログ

プシュパム・メンバーのブログ ↓