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茶碗の中の宇宙



利休からの依頼で轆轤を使わずに手捻りで作陶するスタイルを継承している楽焼。豊富秀吉が楽焼と命名し、徳川家から印を与えられ現在まで脈絡と続く楽家の焼き物の歴史を探る展覧会です。

近代美術館の講義室で行なわれたのは楽家十五代当主楽吉左衛門氏と坂東玉三郎氏の対談。小林さんご夫婦が応募したけれど一枚しか当選しなかったために私に応募券が回って来ました。
私は焼き物には余り興味がないけれど、楽焼が手捻りだということ、一子相伝だということを知って俄然興味を持ち喜んでやって参りました。対談自体はそんなに興奮するほどのこともなく、赤と黒の釉薬や焼く温度の違いや、火入れ当日の大変な様子など。玉三郎が佐渡で焼き物をやっていることなどが語られましたが、ナビがいないので話の展開がゆるくて、もっとスリリングな話が出てくるのではという期待は外れましたが、展覧会は素晴らしいです。


今回の展示では利休が愛した7つの茶碗が一同に。
利休から依頼を受けた長次郎によって創造された楽茶碗。絢爛豪華な文化を誇った安土桃山時代に、全ての装飾を削ぎ落として、茶碗の見込みの中に無限の世界をイメージさせた、まさにその時代のアバンギャルド。
一子相伝というなんともミステリアスな継承法。現在の当主はそのお父上から直接教えてもらわず、書き物も残されなかったそうです。ただ自分の背中と仕事を見せてくれ、伝統とは受け継ぐだけでなく、己が己の時代に生きて、己の世界を切り開くべきだ。と教えられたそうです。
450年に渡って受け継がれ、その時代の当主達が先代と違う表現を模索してきた不連続の連続によって生まれた作品達はどれも内なる光を放っています。


撮影コーナー。初代長次郎作、黒楽茶碗 銘 万代屋黒 もずやぐろ の3Dコピー。アルミ製なので実物より200グラム重いそうです。

手に取って遊べます。

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