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2017年1月

初春大歌舞伎




今年初めての歌舞伎座。それも千穐楽。大入り御礼が誇らしそう。



夜の部はお芝居、舞踊、お芝居。


夜の部の最初の演目は『伊井大老』開国か攘夷かで国中が揺れている時に安政の大獄で若者達を捉え、開国を推し進めようとしている伊井直弼は暗殺の危機にさらされています。そんな中、千駄ヶ谷の別宅に住む愛妾お静の方との間に設けた鶴姫が危篤に。正妻お昌の方はおっとりした性格であまりやきもちも焼かず、殿様にお見舞いに行っていただかなければと心配してお付きのお女中達を焦ったがらせています。雀右衛門の雰囲気にぴったりなお嬢様育ちの人のいいお昌の方。片や玉三郎演ずるお静の方は可愛いやきもちを焼く情の深い女。不幸にも幼い姫は亡くなり、数ヶ月後の月命日。明日は雛祭りという日に直弼の旧知の仲である仙英禅師が訪れて鶴姫の仏壇に線香をあげています。お静の方は仏門に入りたいのに、自分がいなくなった後に直弼がお昌の方と睦まじく暮らしていくであろうと想像すると気持ちが鈍ると相談する、禅師はなんと正直な可愛らしい方だとお静の方を評した後、ふと直弼が書いた書を見て暗剣の相があるのを見抜く。お静の方にあなたの悩みはちがうものになるだろうという。折しもやって来た直弼に会わず、一期一会と書いた編み笠をおいて立ち去る。
編み笠に書かれた一期一会を見て幸四郎演じる直弼は、自分の身に起こるであろう運命を予感する。
夕暮れになり急に冷たい風が吹いてくる。お互いにこれから起こるなにか不吉な予感を振り払うように雛祭りを祝い、酒を酌み交わし二人が出会った15年前の埋木舎時代の話に興ずる。この場面の玉三郎の愛らしく艶やかなこと。直弼が十四男坊で故郷埋木舎に住んでいる頃は手元も不如意で二人で質素に暮らしていたというセリフにびっくり、そして納得。お静の方とはその頃からの情のこもった二人の時間が流れているのが伝わってくる素敵な場面です。
友人は去年雀右衛門が演じたお静の方と幸四郎でこの場面を見たそうですが、何と言っても玉三郎に軍配と言っていました。そうでしょうね。このお静の方は本当に女の中の少女がそのまま残っていて、若い頃の部屋住みの直弼と足軽の娘お静が語り合っているように見えました。
折しも庭の桃の木に何やら白いものが。奥で雛祭りを祝っていたお女中達の賑やかな声が聞こえてきます。明日は雪が積もるかもしれない。雛祭りに雪が降ったらお雛様が驚きますねと。
伊井大老暗殺前夜のひととき。



今年は中村富十郎の七回忌。長男鷹之資が故人の得意な演目『越後獅子』を踊って偲びます。日本橋に越後からやって来た角兵衛獅子は踊りや軽業を見せて門銭を稼いでいます。浜歌やおけさを踊り、長い布を自在に扱う 布さらしを見せて観客を喜ばせます。富十郎といえば高齢で結婚してお子さんを設けたという話題でワイドショーを賑わせた記憶があります。お父さんが亡くなった時に 小さな男の子だった遺児が立派に舞台を務めている姿に思うところある方達も多いのでは。泉下の富十郎が目を細めているのでは。
富十郎といえばアズマ歌舞伎で有名な吾妻徳穂の三男。二代目吾妻徳穂は彼女 の孫で四代目鴈治郎の妻。彼らの息子が今回も歌舞伎座に出演している壱太郎。🤔うーん、ということは年は下だけれど鷹之資は壱太郎のおじさんか? 歌舞伎の姻戚関係は複雑怪奇。



暗転から一転、華やかな吉原の街並み。吉原一の美貌を誇る松の位の傾城が花魁道中。この『傾城』という曲では愛しい間夫への心情や吉原 の四季折々 の出来事を玉三郎が艶やかに踊ります。



最後の演目は外から見た 忠臣蔵『松浦 の太鼓』。討ち入り前日俳諧師宝井其角(左団次)は日本橋で赤穂浪士の大高源吾(愛之助)に出会います。源吾は落ちぶれた風情で煤払いの箒行商をしています。もともと風流を好み其角の弟子でした。長いこと行商をやっていると堅苦しい侍の社会に戻る気がしないと言う源吾に其角は「年の瀬や水の流れと人の身は」という句に下の句をと頼みます。すると源吾は「明日待たるるその宝船」という句を詠んで立ち去ります。
場面変わって松浦鎮信(染五郎) 屋敷では其角の指導で句会の最中。松浦は大石内蔵助とは軍学者、山鹿素行の塾の同門。赤穂浪士達を密かに応援していたのに、いつまでも行動をー起こさない大石に内心腹を立てていた。源吾の妹(壱太郎) は其角の口利きで松浦家に奉公しているが、突然暇を出されます。なぜなのか、本人はもとより周りの御家来達も腑に落ちません。其角が尋ねてもはっきり答えくれません。この時の松浦の拗ねたような駄々をこねているようなお茶目な雰囲気はこの役を得意とした吉右衛門風だそうです。染五郎はこういう役が上手い。かたやおとぼけの左団次。面白くない訳がない。それでは妹はしばらく其角が預かりますとお暇する時に、そういえば昨日源吾に会いました。と伝えると、にわかに何か言ってなかったかと問う松浦。落ちぶれた姿が哀れで歌を詠んで下の句を詠んでもらいました。してその歌は?と矢継ぎ早に問いただす松浦。そこで其角が歌を披露。「年の瀬や水の流れと人の身は 明日待たるるその宝船」
その歌を聞いた途端に二人に戻れと言います。そこへ隣の吉良邸から陣太鼓の音が。満面の笑みを浮かべた松浦。今宵赤穂浪士達が吉良邸へ討ち入りしたのをこの下の句で悟り、追い打ちをかけるように聞こえてきたこの陣太鼓、これこそ同門だからこそわかる大石の打ち鳴らす山鹿の勝利の陣太鼓。
そこへ駆けつけてきた討ち入り装束姿の源吾。まず第一 に松浦様へご報告に上がりましたと、仇討ち成功の顛末を語ります。あっぱれ四十七士。後のことは心配するなと言うシーンで大団円。初めて見たけれど楽しい芝居。友人は吉右衛門で見たそうです。歌舞伎の面白さは役者が変わると同じ芝居でも所作が変わったり出方が違うなどあるし、上方歌舞伎も 違うそうだし、見比べる楽しさがあるのですね〜。


この歌舞伎絵を見るのも楽しみ。芝居の内容、役者をよく捉えています。


ロビーに飾られていた中村富十郎さんのお写真。千穐楽なので役者さんの奥様方もたくさんお見えになっていて華やかです。もちろん愛之助さんの奥様も。

港カフェへようこそ



セブから一時帰国中の真弓ちゃんとスケジュールを合わせて皆でレッスンにきました。高崎の佐藤さんはご主人に、祐美ちゃんはお母様に赤ちゃんを預けてのレッスン。chickスケジュール調整がいちばんの課題。頑張ってます。宇都宮の関内さんは二月の東光寺のシヴァラートゥリーの練習と、佐藤さん祐美ちゃんと踊る曲の合わせも兼ねて参加。皆でいい汗かきましょう!高崎山の猿 🐒のように並んで足首回しから。


八月のコンサートに踊る曲を練習します。

一人一人、皆が輝けるようなプログラムを組みたいと目下思案中。

ここに来なくても、高崎や宇都宮で自習練習ができるといいのだけれど。何と言っても練習次第。皆の段階では練習量と上達量は裏切らずに重なります。

どんなに練習して過去に踊った曲でも忘れるのは早い。でも、また思い出すのも早くなります。この繰り返しで自分のレパートリーを増やして欲しい。

楽しいおしゃべりで疲れも飛びますね。

蓮の会 オペラコンサート




友人が参加しているホールオペラ。蓮の会。各々歌手がオペラの楽曲をチョイスして歌う会。


川口リリアの音楽ホールで開催されたので、早速聴きに行きました。


音楽ホール自慢のパイプオルガン。


常に勉強していて、年齢重ねるごとにいい声が出るアメージングでチャーミングな自慢の友人えりこさん。ボイストレーニングの先生をしていて沢山の生徒さんが歌を楽しんでいます。今日は可愛い生徒さんと。今度はドイツ歌唱法を習うとか。楽しみです。


この会主催の旭先生。素晴らしいバリトンです。お話も楽しくてサロンコンサートでは笑い声も絶えません。


いつも素敵な伴奏で歌い手の良さを より引き出してくださるピアノの大賀さん。日舞のお師匠さんのケイ子姐さんと。


今夜のもう一人の歌姫。東城さん、華やかです。


凍った夜空に美しい月がコンサートの成功を祝福していました。

クラーナハ



閉館ギリギリのある日、誘われて国立西洋美術館にクラーナハを見に行きました。

今日は8時まで開いているので夕方からもたくさんの人が…。

ここはひょっとして我が家から一番近い世界遺産。でも、全部が世界遺産ではなくてコルビジェが設計した古い部分だけ。新しく増設された部分は違います。

ホロフェルネスの首を持つユディト。 この展覧会に間に合うよう三年かけて修復されたそうです。この時代の絵は木の板に描かれているので微調整された副え木で裏打ちされ、当時の輝きを取り戻した作品をまじかで見ることができました。国を守るため敵将軍と夜を共に過ごし酔わせて寝首をかいた美女。不思議なまなざし。

聖女カタリナの殉教。 黒雲と天からの雷鳴、カタリナを取り押さえる宇宙服を着たような兵士。ひっくり返った馬車。カタリナの運命は?


ディアナとアクタイオン 一枚の絵にドラマが全部描かれて今津。右上に狩をしているアクタイオン一行。ディアナとニンフ達が沐浴しているのを盗み見たために鹿に帰られ、自分の犬達に噛み殺されるという残酷なお話。

面白い部屋がありました。壁いっぱいに 正義の寓意 (ユスティティア) というタイトルの女性の絵の模写が90枚。中国の模写をする画工の村にイラン人のアーティストが訪れ百人に6時間で写真を見ながら模写させるというインスタレーションを行なってその中の90枚を展示。皆そっくりに描こうとしているのに皆違って個性的。選ばれなかった10枚の存在が気になる。上手すぎて売れちゃった?

ク ラーナハという画家に特に興味はなかったけれど誘われるものは見るべき。面白い展示でした。500年前のドイツで大きな工房を開いて大成功した画家。 宗教改革を起こしたマルティン・ルターと親交があって彼の改革を応援。本やチラシを手がけたそうです。今で言う広告代理店。
クラーナハの描く女性その頃描かれていた豊満な女性とは違う平坦な胸のちょっと変わったプロポーション。そしてどこを見ているのかわからない謎めいた眼差しと表情。岸田劉生の麗子を連想させます。実際、岸田劉生はクラーナハの絵に刺激を受けていたと展示されていたその頃の美術雑誌に載っていました。なるほどねー。

東京シヴァラートゥリー・フェスティヴァル



二月にインドで行われるシヴァ神の大祭「マハシヴァラートゥリー」にちなみ東京中野の東光寺で東京シヴァラートゥリーを開催することになりました。インドではこの時期になるとチダンヴァラム のダンスフェスティヴァルを始め各地のシヴァ寺院で色々な催しが行われ、たくさんの信者がお参りに来ます。93年にチダンヴァラムで踊れたことが私の大切な思い出になりました。
今回、東京で行うこのフェスティヴァルにシヴァ神に踊りを奉納したいとたくさんのダンサーが集まってくれることになりました。企画をした私達(田中祐見子 マチコ・ラクシュミー 渡辺桂子) もびっくりしています。
これはダンサーのダンサーによるダンサーのためのイベントです。主役はシヴァ神とシヴァ神に祈りと舞を捧げたいと集まる一人一人です。
バラタナティアムを始めオリッシー、クチプディ、カタック、タゴール・ダンス、サットリヤの各ダンサーが集います。考えただけでも壮観。楽しみですね。
各ダンサーの紹介。






私個人としては昔インド舞踊の手ほどきをした生徒さんが独立して頑張っている何人かと 今回は一緒の空間で踊れることが楽しみです。高校生の頃通っていて大阪外大に行って東インドのサットリヤという踊りをやっている季代ちゃん、インドの先生に師事している紅 美さん、山田君、谷岡さんなど。

お金のこと その続き



空港の両替では張り紙がしてあって2000ルピーでの交換しかできないと書いてある。500と1000ルピーを廃止してなぜもっと高額紙幣が? 9000円で4400ルピーという理不尽なレート。街の銀行で両替できる保証がないので仕方なく並んでいる旅行者達。インドが一瞬嫌いになる。
ここに並んでいる2000は横に並んでいる10ルピー200枚と同じ価値。インドで平常2000ルピーで買い物しないのに。お釣りがないよと言われること間違いなしで すもの。
原則現金 払いのゲストハウスも今回はカード支払いOKでしたので大助かり。買い物する時はカード支払いできるか 確認してから。カードが入った瞬間ホットします。
いつも利用しているサリー屋で生徒さん達のシルクサリーを購入した時のこと、電力不足のせいかカードが入らない。真っ青 になった私に現地で働いている大野さんがデビットカードという助け舟を出してくれました。
その後バングルを買いたいなとおしゃれな金屋さんに。古いバングルを売って新しいバングルとピアスを購入。古いバングルが重かったお陰でお釣りがでることに。でもキャッシュが ないから小切手でと言われたので大野さんの名前で小切手を切ってもらうことに。な、なんとさっきのサリー代とこの小切手の金額が全く一緒。これには皆ビックリ‼️ このお買い物は運命だったのね。

お金のこと



今回ほどお金で苦労した経験はありません。政府の方針で新しい貨幣システム導入されたインドでは今まで流通していた500と1000の紙幣を12月いっぱいで使用禁止にするという通達が。

コンサートあれこれ その二



今夜のダンサーはナッタキ・ナタラジ。バラティヤ・ヴィジャ・ババンで行われたコンサートは彼、いや彼女らしい安定した楽しいプログラム。膝をかばっているような動きがあるので気になる。満身創痍のダンサーも多い。


美しいコンサートの余韻を残したステージ。今宵のヒロインは天女のようなマラヴィカ・サルカイ様。


美しいパホーマンスにうっとりしていたらマチコ先生と声が…。えりなちゃんがご主人といらしていたので記念撮影。

ご挨拶するファン達の長い順番を待って私たちも。


インド最後の夜は久しぶりに観るショーバナ。艶やかで美しく、ちょっとお茶目。

二番目の左の席に座っているのは 昔タラパティという映画でショーバナと共演したラジ二様。会場がおおおとざわめきました。この日はラジ二様だけでなくヴァイジャンティマラ・ヴァリ様もいらしていたので終演後は大騒ぎでした。

パドマジー譲りの独特のムーブメント もすっかりショーバナ流に。



コンサートあれこれ



数年前まで12月から1月にかけてのチェンナイは毎晩素晴らしいコンサートが開催されて、一種異様な熱気に包まれて興奮状態の日々を過ごしていたものです。私自身が滞在できる期間が短くなったこともあるけれど、最近はコンサートの開催が少なくなってきたような気がします。ピークの頃は見たいダンサー達のコンサートが同じ日に重なって悩ましい思いをしたことが幾度も。
この数年は悩むこともなく、コンサートのない夜も。
でも今夜はウルミラさんのコンサートがナーラーダ・ガーナ・サバで行われて相変わらずのキュートなダンスを楽しみました。


翌日はバラティヤ・ヴィジャ.ババンでインドを代表する各ダンスのコラボレーションをみにいきました。マハバーラタをテーマにカタック、オリッシー 、チョウ、バラタナティアム、クチプディ、モヒニヤッタムのダンサー達が熱演。

もう少しテーマを絞った方がと思わせるほど、同じようなシーンの連続。ダンサー達はよく訓練されて体のキレのいい人も多い。

カーテンコールはごちゃ混ぜ感タップリ。

翌日はクリシュナ・ガーナ・サバでまたまたサラスヴァティ女史のグループダンス。アルダナーリシュワラ(半身女神、半身シヴァ神) のダンスドラマ。

この方がサラスヴァティ女史。

アルダナーリシュワラそのものが出現してビックリ‼️ シュリカンタが演じました。

衣装と鬘と化粧。そして男性と女性を踊り分けられる技術。この人しかいません。

翌日はオーソドックスなバラタナティアムのコンサートが見たいのでナーラーダ・ガーナ ・サバでシュリニダ・チダンバラムさんのコンサート。若い頃のシュリニダさんは清楚でエレガントでおじ様達に大人気。私にはあっさりしすぎていて物足りない印象が。しばらく見ることがなく数年後にある会場で見た時にあまりの様変わりにショックを覚えました。清楚な面影は何処へ。こんなに太っちゃってどうしたの。
その後10年以上見ることも、興味もなくほとんど忘れていました。それが数年前にある会場で前のコンサートから引き続き見てみようと軽い気持ちで見たコンサートで金縛にあったような不思議な体験をしたのです。その時のムリダンガムが素晴らしく、嵐をテーマにした音楽が会場にうねり、雷鳴が轟いていたのです。その時撮った写真を見るとオーヴが降り注いでいました。


残念ながら、今日はあの時の衝撃はありませんでした。30年以上も毎年この広いナーラーダ・ガーナ・サバで踊り続けていることに敬意を表します。
なんと最前列であの頃からの追っかけおじ様が熱心に写真を撮っていました。

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