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フランス人が見たインド



先日、姉と一緒に見に行ったルルーシュの新作。初めて訪れたインドに魅了されて撮った映画だそうです。名作『男と女』をリアルタイムに見た私達。この映画の男女はどんな恋愛を展開するのだろうか?

有名な音楽家のアントワーヌとフランス大使夫人のアンナ。ボリウッド映画の音楽を担当するアントワーヌをゲストに開かれた晩餐会で出会った二人。人生を楽しみ、恋を楽しみ、飄々と生きてきたアントワーヌ。神秘なる世界に憧れるアンナ。二人の会話が楽しい音楽のように流れる。
アンナが妊娠を願い聖地巡礼の旅に出るという話を冷やかすように聞いていたアントワーヌだが、頭痛が激しく病院で脳に腫瘍があるかもしれないので精密検査をするように言われと…。
アンナの後を追いかけ、一緒に巡礼の旅に出てしまう。
主人公二人はまるで自由気まま。周りの人たちを振り回しているように思えるが、ここにルルーシュの隠し味。
フランス人て面白い。アンナに翻弄される大使も、アントワーヌにヤキモキする結婚願望の強いピアニストの恋人も、根はやっぱりマイペース。実はアントワーヌの母は昔女優で映画で共演した役者と一夜を共にして生まれたのが彼。小さな頃に父親のことを尋ねると母はろくでなしだから会う必要ないと教えてくれなかった。その母が死ぬ前に教えてくれた父。その父はやはり今でもろくでなし。だけど飄々としていてなんだか可愛い。周りの皆にたかって暮らしている父親に初めて会いに行くシーンが何とも言えずにいい。母親の若い頃の写真を見せると、懐かしそうに名前を呼び1977年の映画で出会って恋をしたという父。それを嬉しそうに聞くアントワーヌ。父を引き取り一緒に暮らしているとさりげないシーンで暗示。彼の本来の優しさがかいま見られる。
映画の中で二人はガンジス川の上流の聖地からアンマに会いにケーララまで旅をして心を通わせていく。アンマにハグされ心が解放された二人。一夜を共に過ごします。同じ頃、デリーのフランス大使館では連絡のつかない二人にヤキモチする大使と、彼を追ってインドに来たピアニスト。
翌日帰ってきた二人を空港へ迎えに行ったもう二人。眠れぬ夜を過ごした四人の男女が出した結論は。皆別れてそれぞれの道を。
それから数年。ニューヨークの映画の仕事を終えてパリに帰って来たアントワーヌ。父親が車で迎えに来ています。ここも父親が微笑ましい。ふとアントワーヌ、アントワーヌと呼ぶ声が。そこでアントワーヌが見たのは?
さりげない、たくさんのシーンが暗喩するものが最後の10分で展開されて気持ち良いエンディングを迎えます。
最初は鼻持ちならないと感じる二人が最後はとってもチャーミング。
脇を固める大使、ピアニスト、アントワーヌの父親、それぞれ味わい深い。インド人俳優は皆濃い顔なのに主人公の気ままさの陰に隠れて羊のよう。インドが舞台だけどやはりフランス映画ですね。
姉はインドが舞台になっている映画を見ている時に、ごちゃごちゃした市場が出てくると必ずこの質問をします。『今でもこんな感じ?』

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