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2016年5月

不思議な時間が楽しめる場所



久しぶりに訪れた奥野ビル。ここで知り合って仲良くなった若い友人がグループ展に出品しているので見に行きました。相変わらずこの一角は不思議な時間が流れていました。

時代物のエレベーターも味わい深いけれど…。

私はここの階段が好きです。このビルは旧館と新館が隣り合わせになっているので階段が二つ並んでいるのかなと私の推測。新館、旧館と言っても建てられたのはニ年の差です。

このビルの306号は昔須田さんという女性が美容室を開いていた部屋。2008年に100歳で亡くなられた後有志がお金を出しあって部屋をそのまま借りて保存しています。ただしいつも開いている訳ではありません。開いている時と開いていない時があります。
さて今日は?おや、開いているようです。『ドアを開けたら右のシャワー室に入ってください』となんだか注文の多い料理店のような怪しいメモがぶら下がっています。

好奇心に駆られてドアを開けて右を見ると真っ暗。半畳の床がタイル貼りのシャワー室らしき空間。小さなのぞき窓があって美容室だった部屋が見えます。水浸しになった床にローソクが。怪しい気配?
気をとりなおして部屋に押し入ったら主催者の男性がお一人。窓から差し込む光の移ろいで変化する部屋の様子を楽しむインスタレーションだそうです。ドアの外に気配がするので待っていても、皆怖がって誰も入ってこなかったそうです。
内装を変えず、荷物がない剥き出しのままの部屋はそれだけで充分存在感があります。漆喰が剥げかかった壁、唯一残された丸い鏡が三つ。この前でたくさんの女性が須田さんに髪を結ってもらっていたのですね。なんだかそういう女性達の顔が映ってそう。この方 も有志のお一人で6月13日に本物の 美容師さんに来てもらってここで髪を切るというイベントをするそうです。この部屋で是非髪を切ってみたい方は是非。フリーで切って貰えるそうですよ!

306号室で思いがけない楽しい時間を過ごした後、本来の目的の画廊へ。友人は今日は来廊していないので作品を見ていたら画廊のマダムに声をかけられました。何か踊りをやってるような雰囲気ですが?と尋ねられたのでインド舞踊をやっていますと答えたら、なんとマダムも20 年程前に国立でバラタナティアムを習っていたそうです!思いがけない楽しい展開で話が弾んでここでも楽しいひと時。奥野ビルに来ると色々な人と会えるから嬉しいですね。ちなみにマダムは帽子作家でこの画廊でクラスも開いています。

歌の会

恒例、5月の『歌の会』 吉井文化会館。ひさしぶりに会うメンバーもいて話がはずみます。
リハーサルを控えて皆で集合写真。



終わってからの恒例集合写真。いつもより感慨深い私。
なぜかといいますと、今日は私がとんでもないミスをいたしまして、音響の方にご心配かけました。いつもイベントの時はパソコンからコピーしてCDを作ります。それをスピーカーの横に置いておき練習に使って、荷物を用意するときにキャリーバッグに入れるのが習慣。ところがなんということか先日のイベントのDVD を生徒さんからもらって、それもうっかり同じ場所においてしまいました。荷物を作った時に当然のようにそれをバッグに・・・。(タラ~😅)
音響の方が読み込まないといった時には、こちらは強気ですから、だいたいどこでも読み込むんですけどね。とあたかもこの会場の装置が古いからのような発言。出てきたCDを見てびっくり。DVDですもの。平身低頭平謝り。さてどうしようか?
i Pad と i Phone の両方に音楽が入っているのでどちらかを使いたいと言ったらなんと出力コードがないそうです。仕方がないからマイクで拾うしかないといっていたところに光り輝く一筋の光。奇跡の1本のコード。な、なんと成人式の時に使ったコードが忘れ物であったそうです。
こういうわけで無事踊り終えることができました。おまけにiPad の色々な操作の仕方も親切なスタッフの方に教えていただきました。海老蔵似のスタッフさんも最初は全くという顔をしていましたがあまりの私の天然ボケに苦笑して任せなさいとおっしゃってくださいました。私は今までもきっとこういう風に周りの方に助けられてきたのでしょう。学習能力が着くといいのですが・・・。
i Phone のほうが音質がいいので使いたかったのですが、ひょっとして本番中に電話があったらどうなるかと試してみたら完全に電話優先。iPad にしました。でも後で聞いたら機内モードにすれば電話シャットアウトできたそうです。今日は色々なことを学びました。
というわけで無事に記念撮影ができてテンション高い私。お世話になりました。
















8月の公演の打ち合わせもできたし、弾みのついた長い一日でした。お疲れさまでした。

安田靫彦展覧会



半世紀ぶりに開かれた安田靫彦展。連休は混みそうだからと思っていたらもう終盤を迎えていたので慌てて竹橋へ。


テレビで報道されたそうで、やはり混んでいました。90歳過ぎても制作できた幸せな画家の一人です。絵描きは早逝か、もしくは長寿で名を残す。

1912年の『夢殿』聖徳太子は好んで描いています。美しい線描が画家の持ち味。

1929年の『風神雷神図』 柔らかな優しい線で少年のような風神雷神。光を放ち、風を送るニ神の表情が素敵です。

1940-41年にかけて戦時中の作品。重要文化財の『黄瀬川陣』 源頼朝が張っている陣に対面伺候する義経。明るい未来を思う頼朝のおおらかな表情と、緊張からか、不吉な未来を予測してか少し陰りのある義経の表情。六面ニ双の屏風絵。

1964年の作品『飛鳥の春の額田王』70を過ぎて若い頃よりも、艶やかな色遣い 。遠くに霞む大和三山。見ている人に華やかな往時の人々の恋物語を連想させます
1973年の『草薙の剣』日本武尊が様子を焼津で焼き打ちあった時に叔母に貰った草薙の剣で払うという神話をモチーフにした作品。不動明王の姿を参考に描いたそうです。最晩年の作品も展示されていましたが、年齢を重ねるほどにカラフルに大胆な構図になっていくのが興味深いです。

五月歌舞伎は團菊祭


普段、連休はどこも混んでいるので家の中でひっそりと鳴りを潜めているのだけれど、友人から誘いがあったので喜んでのこのこと出かけて行きました。團菊祭五月大歌舞伎。これはどんなに混んでいても出かけたいですね。
今回は菊之助の長男和史君が初お目見え。父方の祖父菊五郎と母方の祖父吉右衛門が後見。人間国宝二人がおじいちゃんなんて凄すぎ。
夜公演の最初の演目が『勢獅子音羽花籠 きおいじしおとわのはなかご』江戸庶民の憧れの的である鳶や芸者達が勢ぞろいして華やかに舞います。江戸時代は火事が多かったので大工や左官、鳶などが花形職業だったと聞いています。寺子屋は個別指導で職業別技能用語などを教えていたというから今の学校よりニーズがいい。
さて華やかなこの演目の最後に登場したのが今日一番の注目の和史君のお目見え。初日は花道でこけてパパに抱かれて登場とニュースで見ましたが、今日は初めからパパの腕の中。ご挨拶では床に突っ伏していましたが、最後は皆に手を振って観客の心を鷲掴み。こうやって小さい時から観客にお披露目して、観客のシンパシーを得て役者への成長を見守らせるという作戦。小さな手を振ってバイバイする姿に大きな声援が送られてこの作戦大成功。

二つ目の演目は『三人吉三巴白波 さんにんきちさともえのしらなみ』 菊之助のお嬢吉三、海老蔵のお坊吉三。そして松緑の和尚吉三。
節分の夜に大川端を歩いている夜鷹のおとせに美しい娘姿のお嬢吉三が道を尋ねます。同じ方向だからと気を許したおとせを襲って懐の百両を奪い、川に突落したお嬢吉三。ここで有名なセリフ『濡れ手に泡の百両、こいつは春から縁起がいいわい』 それを聞いていたお坊吉三がその百両を巻き上げようと争いになります。そこに通りかかった和尚吉三が二人を仲裁。
殺し合うことをやめお互い命拾いをしたお嬢とお坊は百両を和尚吉三に預けることに。そして三人とも吉三という名前を持つのも何かの縁と義兄弟の契りを交わします。今日は有名なこの芝居の一幕だけだが黙阿弥の季節感あふれる言葉がちりばめられた七五調の名台詞が楽しい。新之助、菊之助、辰之助の三之助が大人になって皆を魅了します。
この芝居全編のストーリーを読むと、そのあまりにおどろおどろしい内容にビックリしますが、今日は三人の出会いの場だけなので縁起物という感じ。華やかで粋。
次の演目は『時今也桔梗旗揚 ときはいまききょうのはたあげ』毛利討伐のため本能寺に陣を構えている小田春永(織田信長)の元に真柴久吉(羽柴秀吉)から馬盥(ばたらい)に活けた錦木が献上されます。春永の機嫌を損じて蟄居していた武智光秀(明智光秀)は妹桔梗のとりなしでお目通り叶うが、春永に馬盥で酒を飲めと強要され、若い頃の辛い過去を暴かれ万座の中で恥をかかされる。逃げるように愛宕山の自宅へ戻る光秀。
その自宅へ春永の上使が訪れて切腹を申し渡される光秀。白装束で上使を迎え死を覚悟していた光秀が、遂に堪忍袋の緒を切らし本能寺を責める決心をする一瞬。松緑が耐える男を熱演。こういう役を演じられるようになったんだなと感慨深い。
最後の演目は観客お待ちかね『男女道成寺 めおとどうじょうじ』 かって安珍への恋狂いで清姫によって鐘を焼かれた道成寺。久しぶりに鐘が再興されることになった道成寺に祝いの舞を舞うために現れた白拍子の花子と桜子。
二人の美しい奉納舞を堪能する人々。そのうち桜子の烏帽子が取れ、実は左近という男性狂言師だと正体がわかります。そして花子が一人踊るところに左近が加わり男女の舞を艶やかに舞います。最後は正体を現した蛇が鐘によじ登っての見得。
美しい二人舞に観客も魅入っています。海老蔵の左近、菊之助の花子、まさに美男美女。衣抜きもあるし華やかで浮世の憂さが一挙に飛んでいくよう。特に菊之助の踊りはブレがなくて上品な色気があって素晴らしい。本格的な海老蔵の踊りは初めて見たような気が?頑張ってるのはわかります。

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