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納涼歌舞伎夜の部

Photo ひところの猛暑が少し収まった感じのする夏の宵。気持ちのいい時間。銀座の裏には粋な名前が残っていますね。ここら辺は木挽町。歌舞伎座は木挽座と呼ばれていたのですね。今日は納涼歌舞伎の夜の部を見に行きます。


2 裏手から回っていきます。


Photo_2 八月は三部公演なのでどの部も演目は二つ。夜の部最初の演目は「芋掘長者・いもほりちょうじゃ」。春に亡くなった三津五郎が平成17年に45年ぶりに復活させたという作品です。三津五郎がその時演じた役を橋之助が演じています。踊りの良しあしで婿を選ぶというなんだかボリウッドのような陽気な話。

松ヶ枝家では息女緑御前(七之助)の婿選びの舞の会が催されています。御前に思いを寄せる芋掘藤五郎(橋之助)が友人の治六郎(巳之助)とあらわれます。われこそは日本一の舞の名人と名乗って案内を乞いましたが、実は踊りができない藤五郎の代わりに面をつけて治六郎が踊ります。見事な舞に感心した緑御前が面を外して踊るよう所望。窮地に立たされた藤五郎、ヤケのヤンパチで踊ったのが芋掘踊り。そのユーモラスな動きに御前も思わず一緒に踊りだします。きっと三津五郎は楽しんでこの作品を復活させたのだろうなと、彼の踊っている姿を舞台の上に再現させて見ていました。


Photo_3 こちらは京を舞台にした粋なお話。茶道具大津屋の主人次郎八(扇雀)のもとに彼が若いころ世話になった人の息子留五郎(勘九郎)が宿泊しています。江戸っ子の留五郎は京の水が合わず明日にでも江戸へ帰ろうと思っています。

ところが次郎八の女房おつぎ(扇雀の二役)の妹おそのに一目ぼれ。しかもそのおそのから一緒に江戸へ連れて行ってと頼まれ有頂天。ところがおそのは手代の文吉(巳之助)と深い中で駆け落ちの手助けを頼まれたのです。おそのには取引先の大店の息子との縁談が持ち上がっていたのです。がっかりしたけれどそこはきっぷのいい江戸っ子留五郎。二人の助けを約束。おまけにおつぎからは次郎八が浮気をしているようなので調べてほしいと頼まれる羽目に。

次郎八は芸者染香(七之助)に熱を上げていますが、肝心の染香にはいい加減にあしらわれています。次郎八と留五郎の二人も意地の張り合いで険悪になってしまいます。それぞれの思いが交錯する中、山鉾巡業の当日に次郎八と留五郎は持丸屋太兵衛に鴨川床に招待されます。そこへおそのと文吉が治郎八に許しを請いにやってきます。実は次郎八は若い二人の恋心を察していました。駆け落ちしてでも一緒になりたいという健気さに二人を許すことに。その男気に留五郎も感心。二人も和解。そこへ華やかに芸者衆が登場。なんと染香は恋人と所帯を持って芸者をやめたという。実は染香に熱を上げていたのは治郎八だけでなく持丸屋太兵衛も。がっかりした男二人を慰めようと、皆で祇園祭の夜を踊り浮かれて過ごすことに。

扇雀が夫婦二役を味わい深く、いい抜け感で演じています。勘九郎のエネルギッシュな雰囲気といいバランスが取れています。巳之助も踊りはまだ固いけれど、演技がうまくなって楽しみになってきました。去年の八月は怖い話だったけれど、今年は笑って納涼しましょうという企画ですね。

Photo_4 たくさん笑ったところで青山御膳の美味しいお弁当でおなかも満足。

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