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2015年7月

三菱一号館美術館

Photo_3 連日の猛暑でフラフラしている頭をスッとさせるためにやってきました。三菱一号館美術館。この夏は河鍋暁斎が展示されています。正統狩野派の流れを引き継ぎながら、浮世絵や妖怪、鳥獣のみならず人間戯画をとりこんだ型にはまらない画風が明治時代に絶大な人気を博したそうです。実はスタジオのすぐ近くに河鍋暁斎記念美術館があります。だいぶ前に一度行きましたが、最近又人気が再燃しているので展示もスマートになっているかもしれません。また近いうちに訪れてみたいです。


Photo_4 入口に妖怪猫が「おいで、おいで」と手招いています。


Img001 暁斎は6歳で浮世絵師、歌川国芳に入門。9歳で狩野派に転じ修業し、幕末明治に「画鬼」と称され絶大な人気を博した絵師です。今回の三菱一号館美術館のテーマは「幕末明治のスター絵師と弟子コンドル」

建築好きにはたまらない名前、ジョサイア・コンドル。日本における西洋建築の父と言われるコンドルがこの三菱一号館を設計しています。そして日本美術愛好家のコンドルが師事したのが暁斎だったのです。29歳のコンドルが設計した上野の博物館で開催された第2回内国勧業博覧会に出品した暁斎の作品が伝統的書画の分野で最高賞を取りました。これをコンドルが観たのがきっかけで師弟関係が始まったそうです。コンドルはパトロン的意味合いも込めて相場よりも高い謝礼をしていたそうです。20歳以上年の差があるこの二人の交流はとても仲良く親密だったそうです。こういう話を聞くとそれぞれの人柄を想像できて楽しいですね。ちなみにコンドル夫人は日本人でした。

Photo_5 蛙を眺める美人。

Photo_11 さりげなく(?)座っているコンドル。

Photo 化け猫に肝をつぶす人びと。この化け猫、ユーモラスで可愛い。来館者を楽しませたいというキュレータ達の思いがあちこちに。京都高台寺に夏になると飾られる妖怪の掛け軸。あの印象が強いせいか暁斎は妖怪画が専門だと思い込んでいたのが払しょくされました。好奇心が強くてとにかく描くのが好きな人だったんですね。様々なジャンルの作品が集められているので、テーマごとの部屋をめぐって様々な暁斎にあえます。

Photo_16 今日はこの中庭で友人達と待ち合わせ。私以外は新国立で開かれている毎日書道展の帰り。三菱カフェが夕方からパブになるのでフィッシュ&チップスと黒ビールで乾杯するはずでしたが、なんと今日は貸し切りパーティーでした。いいな、私もあすこで貸切したい。

Photo_19 居心地がいいのでなかなか動けない。新丸ビルのいつもの気の置けないお店に行くことに。

Photo_23 この中庭が涼しいのは木が多いから。暑い日はミストも出ています。

命を救われた捨て犬

Photo 東北をいろいろな形で応援している浦和のNさんから送られた本をご紹介します。震災があって避難所で暮らしているとどうしてもペットと離れなければなりません。飼い主にとってはペットは家族。離れていることでのストレスが多いと聞きます。

この本は東北の被災地で保護した犬達も暮らしている広島にあるNPOが出版したものだそうです。国内外で災害、紛争時の緊急人道支援や復興開発支援を行っているピースウィンズジャパンというNPOです。がれきの中などから被災者を見つけるための災害救助犬育成をしようと考えた代表がたまたま出会った子犬。その日の殺処分された犬の数が多すぎて翌日に回される予定で部屋の隅で震えていた子犬です。

人に慣れず臆病なこの子が沢山の愛情で育てられて昨年の広島土砂災害の現場で活動した夢之丞です。私はたまたまテレビのワイドショーでこの夢之丞の映像を見ました。そもそも殺処分される前に犬をその性格で譲渡組(犬をもらいたい人に譲るための犬)と処分組に分けるそうです。これも悲しい話しですね。職員の人達もとても辛いそうです。この本でははじめからだめ組に入れられていた夢之丞の才能を信じて教育した若いトレーナーとの二人三脚の歩みが描かれています。愛情に応えてくれた夢之丞。Nさんも彼が教えてくれた「生命尊重」と「イキイキと生きること」を大切にこの活動を応援していると語っていました。

Photo_2 動物や子供が虐待されるような国はどんなに経済が成長していても成熟した国とは言えません。人と動物が共存して楽しく暮らせる社会が世界中に広がらないと本当の平和な世界にはならないでしょう。少しでも近付きますように。

世界が注目する和食

Photo 小中学校のクラスメートで日本料理教室を主宰している友人、中島紀美子さんから30周年を記念したレシピ本が送られてきました。大学は薬学部だった彼女がいつの間にか試験管を包丁に持ち替えて和食の教室を開いたのが昨日のようです。家族で食卓を囲むことを大切に、沢山の生徒さんに美味しい家庭料理を教えています。


Photo_2 さっそく本を開いてみると春夏秋冬に分けられ、四季の味、行事を大切に、しかも簡潔なレシピは料理の苦手な私でも思わず作ってみようという気にさせてくれます。ページごとにちょっとしたメモ書きがあってそれを読むだけでも楽しいです。このページの蓮ずしは瑞々しい新蓮根のシャキシャキを楽しめる精進寿司。出汁もしいたけ、ゴボウで取っています。パッカーベジでもOKですね。


Photo_3 どのページにも美味しそうなものばかり。一つすごく気に入ったメニューをご紹介。

タイトルは「茗荷ごはん」 材料は炊きたてのご飯・・・2合。塩・・・小1。みょうがの子・・・3コ。

作り方 ①みょうがは縦半分にし、水にさらして水気をふく。ふせて縦長に包丁目を入れてから小口切りにし、さくさくと歯ごたえのある程度のみじん切り。 ②炊きたてのあついごはんに、塩とみょうがをパラパラと振り入れ、ふんわりと混ぜる・・・・だけ。   うーん!最高! これなら私にもすぐできますね。お魚料理の後や暑くて食欲のない時にぴったりだそうです。


Photo_4 いつもいい匂いが立ち込め、活気のある台所には魔女が住みつき料理の手助けをしてくれるそうです。美味しく料理ができた時に欧米では「きっと Kitchin Witch のおかげだわ」と言うそうです。でも汚れたままや、しーんと居心地の悪い台所からはいつの間にか魔女は居なくなってしまうとか。ひょんな事から料理の道に進んだ友人の教室の名前のいわれです。今日も彼女の大好きな魔女達があちらこちらの台所で大活躍していると思います。

生まれました!

Photo 高碕のSさんに待望の第一子。元気な男の子が生まれました。Sさんは安定期になった7カ月の時にイベントで踊りました。タフですね。ママのお腹の中でインド音楽を聴いていた赤ちゃん。ようこそ。この世界があなたが生まれてきてよかったなと思える世界でありますように。私達が努力しなくては・・・。

高碕メンバーはこのところ豊穣の時をむかえて赤ちゃんが一杯。頼もしいですね。皆元気に育ってね!


新薄雪物語・後半

Photo 先日昼公演で見た「新薄雪物語」。謀略にはまった若いカップルのその後を懸念していました。チャンスがあって夜の公演に。少し早めに来れたので木挽町通りでお茶をしてから。


Photo_2 歌舞伎座の横に鎮座する「歌舞伎稲荷大明神」。芸事にとって神様は大切な縁。


Photo_3 会場の入り口で物語の人物相関図をいただく。この第三幕はまさに父親どおしの腹芸。物の通りの解った物同士の腹の探り合いと言うか、含みのある芝居。お互いの子供を交換して自宅で預かっている二人の父。薄雪姫を預かっている園部兵衛はこの事件は秋月大膳の陰謀だと確信しているが証拠がない。姫が六波羅に捕えられて責め殺されてはと案じ、館から落ち延びさせます。この別れのシーンも涙を誘います。

そこへ姫の父で兵衛の息子佐衛門を預かっている幸崎伊賀守から使いが。佐衛門が謀判を白状したので伊賀守がその首を打ったという。同罪の姫の首も打つようにと。嘆く佐衛門の両親。すでに落ち延ばした姫を捕まえようと言う母。息子の首を打った刀を見て何事か得心した父兵衛。伊賀守が首桶を持って現れるのを妻に接待させて自分は奥へ。

やがて伊賀守(幸四郎)が足元おぼつかなく現れる。しばしの後、兵衛(仁左衛門)も首桶を手に奥から。ここで二人の父親が同時に首桶のふたを開ける。客席が一瞬シーンとして固唾をのんで見守る中、開いた桶・・・。まさにこの二人の腹の探り合いは見ごたえあります。よろよろしていたのはこのためだったのね。首桶の中にはお上への訴状が。そして二人の父親は子供たちのために自らの腹を切っていたのです。重厚なシーンでした。


Photo_4 シーンが代わって刀鍛冶正宗(歌六)の家。正宗は清水寺で殺された来国行の父に師事していました。国行の息子国俊(橋之助)(は父から感動された後吉介と名前を変え正宗に師事。娘のおれんと恋中です。正宗の息子団九郎(吉衛門)は秋月の悪事に加担しています。父が刀鍛冶の秘伝を教えてくれないことを恨み、盗み出そうとしています。

吉介が自分の師匠の孫だと気づいている正宗は、ある夜風呂番を吉介にさせて湯の加減から大事な刀を打つ秘伝を授けます。それを陰から見ていた団九郎。湯の中に手を入れて秘密を知ろうとすると正宗がその右手を切り落としてしまいます。傷ついた団九郎を手当し、父が今までの思いを語ります。父の思いを知った団九郎は改心。そこへ落ち伸びてきた薄雪姫。それを追う獲り物達。改心した団九郎が皆を逃がし大立ち回り。片腕になった団九郎が丁々発止の大活躍。まさに歌舞伎のシーンです。

Photo_5 波乱万丈の後は湯上りののんびりムード。夏祭りの夜、湯あがりに涼んでいる老夫婦。(菊五郎と佐團次)遠くから聞こえてくる祭り囃子に若いころを懐かしんでいると、まるで昔の自分たちのような2人が・・・。これから踊りに行くと言う二人。一緒に踊りだす老夫婦。粋で楽しい掛け合いが始まります。やがて8人の若人たちも飛び入りして賑やかに祭りの夜が更けていきます。


Photo_6 今日の幕間はちらし寿司。


Photo_7 デザートは今が旬のアユ。美味しゅうございました。

女流画家協会展

Photo 東京都美術館で開催されている女流画家協会展。友人から届いた招待状には「引きこもって制作していました。また細くなってしまいました。」と書かれています。夢中になって制作しているときちっと食事をしなくなる友人の顔を思い出して心配に。でもそんな頑張っている友人の作品を見たら、のんびりしている私に風穴が開くかもと期待もしながら雨の中やってきました。

Photo_2 作品リストを見ながら友人の展示されている部屋を探すとなんと1号室。ひょっとしたら何か賞を取ったかもとワクワクしながら部屋を見渡すと人だかりが。去年から制作している友人のWALLの画風ではないか。

Photo_3 近寄ってびっくり。展覧会の最高賞である「女流画家協会賞」を受賞していました。頑張った友人が誇らしく思わず涙ぐみそうに・・・。蜜蠟を使った繊細で奥行きのあるマチエール。蝋を溶かしなが塗っていくので暑くて気の遠くなるような作業です。しばらく作品の前にたたずんで見入っていました。

2010年(震災の前年)の8月に彼女のふるさと会津にある末廣酒造のホールで絵とインド舞踊のコラボレーションをしたことがあります。一度踊ってみたいと思っていた古い歴史のある建物で、ホールの壁全体に彼女の女流画家協会展に出品した大作を展示。舞台には紗に即興で描かれた作品を飾ってその下で踊りました。大学時代や地元の友人達に手伝ってもらっておこなった懐かしい会。あの頃と又違う作風で、いつも新しい自分に挑戦している事が本当に素晴らしいなと思います。


Photo_4 平日の雨の午前中にもかかわらず沢山の入場者が。


Photo_5 ここは上の階の新人室。年齢ではなく初めて入選した人達の部屋です。


Photo_6 女流画家協会とは・・・。私も実は20代の頃絵を描いていて出品していました。


Photo_7 都美館に来るといつも撮影する私の定点観測。雨なので部屋の中から。

Photo_8 展覧会インフォメーション。気になるものがあったら見に行きましょう。

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