« 稽古は楽しい | トップページ | 小さな美術館めぐり・・・日本画 »

6月の歌舞伎

Photo 6月の歌舞伎座は通し狂言「新薄雪物語」が昼夜に分けて上演されます。今月は昼の部を見ることに。


Photo_2 会場入口で友人と待ち合わせ。お互いに写真を撮り合い遊んでいたら早く入ってくださいと係りの方に。席に着いたら1ベルが。


Photo_3 昼の部の最初の演目は「天保遊侠録・てんぽゆうきょうろく」。勝小吉と息子麟太郎(勝海舟)の親子鷹の物語。橋之助が若いころの放蕩生活が仇でいまだ無役の旗本、勝小吉をイキイキと演じています。息子の将来のために役を得るため、まいないを使い役人をもてなそうと苦労する小吉。上司のお気に入りの芸者がなんと若いころに駆け落ちしたけれど、家に連れ戻され一緒になれなかった因縁の八重次。小吉の息子を思う心にほだされ人肌脱ぐことにした八重次。

ところが宴会もたけなわな頃、慣れない接待に小吉の堪忍袋の緒が切れて・・・。役人たちを怒らせてしまいますが,そこへ助け舟。なんと秀才の誉れ高い麟太郎を上様の学友にするために大奥の阿茶の局(実は小吉の姉)が迎えに来ていたのです。幕末前夜の江戸の世相。古いものにしがみついている役人たちと新しい世界を見ようとしている麟太郎のような若者を描いています。橋之助が貫録出てきました。


Photo_4 「新薄雪物語・しんうすゆきものがたり」は陰謀に巻き込まれた若い恋人たちを救うために立ち向かう父親達の姿を縦糸に。刀鍛冶の秘伝をめぐる父子の葛藤が横糸になって織られる錦絵。今日は昼夜での通し。昼の部の一幕目は恋人達の出会いと陰謀の序章が演じられる「花見・はなみ」。満開の桜が咲き誇る、絢爛豪華な京都清水寺が舞台です。

寺へ花見に来た幸崎伊賀守の息女、薄雪姫(梅枝)と園部兵衛の息子佐衛門(錦之助)は姫の腰元(時蔵)と佐衛門の家来,奴妻平(菊五郎)の取りなしで恋仲になります。この時佐衛門は寺に刀鍛冶、来国行の刀を奉納します。この奉納した刀が後に二人を窮地に。若い恋人たちは再会を約束して姫が手紙を佐衛門に。ところが佐衛門はこの手紙をすぐに落としてしまいます。

幸崎伊賀守と園部兵衛の二人を失脚させたいと企んでいる秋月大膳の命令で名刀鍛冶正宗に勘当された息子の団九郎(吉衛門)が奉納された刀にやすりで傷を入れます。この傷が後に謀反の疑いを招くのです。しかもこの秋月は姫の手紙を拾いその中に忍ぶという言葉を見つけます。この忍ぶという字を刀と心にわけ、しかも刀に傷がついているのは姫も佐衛門の共犯と言う無理やりなこじつけが後で出てきます。女性からもらった手紙をすぐに無くす男が悪い。この様子を見ていた来国行が団九郎を見咎めると、秋月大膳(仁左衛門)の手裏剣によって殺され、死体はお堂に隠されます。華やかな花見の場面から殺しの場面へと一気に転換。この後大膳の奴の大群に絡まれた妻平の大活躍。菊五郎は演じていてさぞ気持がいいだろうなと思う華やかな見せ場です。


Photo_5 第二幕「詮議・せんぎ」の舞台は幸崎毛の広間。なんと佐衛門が姫に逢うために忍んできました。この逢引を姫の母に見つかりますが、母は二人の味方になってくれました。そこへ六波羅探題(検察のような役)の執権葛城民部(菊五郎)と主の幸崎伊賀守(幸四郎)と園部兵衛(仁左衛門)と秋月の弟大学がやってきて二人に謀反の疑いがあるので詮議に掛けます。

あらぬ疑いに困惑する薄雪姫(児太郎)と佐衛門。そこへ清水寺の坊主たちが戸板に載せた国行の死体を運びます。その死体を吟味した葛城はこれは手裏剣の名手の仕業、すなわち秋月大膳の陰謀と見破り、父親同士がお互いの子供を預かり詮議したいと言う申し出を受けます。ここも菊五郎の大見得で幕。気持良さそう。これから若い恋人と父親達はどういう運命に・・・。昼の部はここで終演。どんな展開になるのか夜もみたくなります。

Photo_6 拍子木の音が聞こえてきて開幕直前の期待にあふれた客席。


Photo_7 今日は幕間に館内を探索。1階には売店コーナーが充実。横に喫茶室もあります。2階にはギャラリーがあってソファーがあるのでお弁当も楽しめます。立ち飲みのドリンクコーナーでコーヒーを飲んでからうろうろしてみました。2階にはお食事処鳳。3階にはお土産ののれん街とお食事処の吉兆と花籠が。子供の頃に一度だけ広い食事処で幕の内を頂いたことがあります。子ども心に歌舞伎座って面白いところだと感じた記憶が。もちろん昔の建物。

Photo_8 食事の時間は終わったのでシーンとした花籠の前。このドアの奥に大広間があるそうな・・・。


Photo_9 4時前に終演。まだ外は明るい。話し足りないので三越新館で休憩。最近の銀座は外国人の買い物客であふれています。どうやら我々もアジア系外国人だと思われている伏しが・・・?一休みしながら日舞の田中さんから聞いたとっておき歌舞伎よもやま話をひとくさり。

« 稽古は楽しい | トップページ | 小さな美術館めぐり・・・日本画 »

文化・芸術」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1196131/60318722

この記事へのトラックバック一覧です: 6月の歌舞伎:

« 稽古は楽しい | トップページ | 小さな美術館めぐり・・・日本画 »

2017年5月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      

最近のトラックバック

無料ブログはココログ

プシュパム・メンバーのブログ ↓