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今年初の歌舞伎

Img2 今年初めての歌舞伎は幸四郎、吉衛門、菊五郎の顔見世。


0042 初日でした。


0012 第一部は吉衛門と菊之助の一谷嫩軍記(いちのたにふたばぐんき)。源氏の武将熊谷次郎直実と平家の貴公子、平敦盛との馬上での戦いぶりと、若者を殺さなければならない直実の苦悩。死を覚悟した若者の潔さ。敦盛を慕う許嫁,玉織姫の健気さ。海を背景にしたシーンの美しさ。何よりも白馬にまたがる敦盛の清々しさ。黒馬にまたがる直実の偉丈夫ぶりが見もの。

吉衛門は声量が落ちて少し弱々しい雰囲気がしていたけれど、菊之助演じる敦盛(実は敦盛を助けるように義経に頼まれていたので息子の小次郎が身代りになっていた)を殺さねばならない苦悩を表現する力はさすが。今回はラッキーな事に花道に近かったので馬にまたがった2人の行き来をすごい迫力で目にしました。馬すごい!直実と敦盛に扮した子役が二人、馬の頭を身体の前に付けて戦うシーンがとても印象的。遠くに輝く波間で戦っている2人が消えると、大人の二人が舞台前に現れると言う演出。舞台一面に広がる布の波が躍動的で美しく舞台に奥行きも与えています。


0022 お馴染み「神田祭」。今回の神田祭は小ぶりな演出。前回華やかな群舞を見たので余計あっさり感じたのかしら。花道で見えを切る役者の息遣いが聞こえてきそうで、そういう瞬間を味わうのも醍醐味なんだなと実感。


0032 明治維新後の没落士族の辛い生き様を描いた人情物。「水天宮利生深川」(すいてんぐうめぐみのふかがわ)。妻に先立たれ乳飲み子の長男と、目の悪い長女、そして次女の三人の子を育てている元下級武士の船津幸兵衛。今は細々と筆を売って生計を立てていますが、金貸し達の取り立てが厳しく身ぐるみはがされて一家心中を決意。今まで保っていた武士のプライドが切れた瞬間を幸四郎が見事に演じていました。

子供たちを殺そうとしますが、辛さのために発狂。鴨居に掛けてあった水天宮の御札を外して長屋で大暴れ。家を飛び出し大川に身投げします。長屋連中に助けられ正気に戻った船津の懐には水天宮の御札が。しかもこの騒ぎで長女の眼が見えるように。これも水天宮様の御利益と喜ぶ船津家族と長屋連中。たくましく生きて欲しい庶民の姿を描いています。つい先日、水天宮へお参りしたばかりなので、なんだか嬉しい。


0062 幕間、花道に所作台をとりつけている裏方さん。こういう姿素敵。

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