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世界一受けたいお稽古

テレビでやっている世界一受けたい授業ではありません。さて「世界一受けたいお稽古」って?

2 演劇界の巨匠ピーター・ブルックと言えばなんと言っても「マハバーラタ」 を思いだします。世界中から選ばれた役者と音楽家が出演したインドの大叙事詩。上演時間も確か8時間くらい。実は私はこの作品を見ていません。80年代後半、バブル真っ最中の日本でペアチケットが4万円から8万円したと思います。私は指をくわえて見に行く友人を見送ったような記憶が・・・。

その前のカルメンの公演ではスチューデント・シート(舞台の上にできた安いシート)に座っていた私の友人が酒場のシーンで登場した役者に抱きかかえられてくるっとまわったというハプニングが強烈な印象で残っています。友達は子どもの頃からアキコカンダにダンスを習っていたのでそれはもう美しいターンを描きました。あまりに自然だったのでハプニングだと気が付いた人のほうが少ない。当時の演劇界のスーパー演出家がピーター・ブルックでした。この「世界一受けたいお稽古」は彼のもとに集まった役者達のワークショップの様子をブルックの息子サイモンが撮ったドキュメンタリーフィルムです。
Img2 この映画は稽古場のカーペットの上に1本のロープを引くところから始まりました。実際にはない想像のロープを役者たちが渡っていく様子がスリリング。演出家は自然をお手本に想像しなさい、集中しなさい、心を分け合いなさいとアドバイス。一見簡単そうだけれど、いろいろなものに束縛されている現代人にはこのシンプルな動きが難しい。

役者達が幾度も試みていくうちに、だんだん自然に帰っていく様子が素晴らしい。参加者の中にモーリス・ベジャールやピナ・バウシュの作品に出演したインドの舞姫シャンタラ・シガリンガッパがいますがさすがの身体能力と感性。インド舞踊ってきちんとやるとやはりすごい能力を開発できるものなんだなと改めて実感。

ブルックの作品に欠かせない俳優・笈田ヨシももちろん参加。味わい深いキャラクターですね。80歳に近いとは思えない瑞々しさを宿しています。子供のような探究心と敬虔な心持が伺えます。ブルックも一見優しいお爺さん風でこんな楽しそうなワークショップには是非参加したいなんて思えてきます。でもきっととてもハードなワークショップだったんでしょうね。Simple is best, simple is hard. ですね。

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