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カンタと刺子

Photo_4  晩秋の午後、ちょっと足を延ばして駒場にある民芸館に出かけてきました。数年前に岩立コレクションの素敵な展示を見て以来、久しぶりに訪れましたが、今回は岩立さんのコレクションの中からカンタ刺繍に的を絞り、日本の刺子と比較できる展示になっています。カンタと言うのはベンガル語で刺すという意味だそうです。使い古しの布を何枚も重ねて母が家族への思いを込めてチクチク縫い上げていく、まさに刺子と同義語。母の思いは万国共通。heart04

Photo_5  入口にポスターが提示されています。この模様のなんと愛らしいこと。よく見ると鋏が刺繍されています。大切な道具なんですね。

Img2インドと日本の細かな気の遠くなるような針仕事ですが、お国柄がこんなにも顕著に表れてほほえましい。

Img_00012 儀式用の布や寒さから大事な人を守るために一針一針根気よく刺されている布の向こうから、刺し手の愛情が伝わってきます。おおらかでカラフルなインドの布も白い部分もすべてびっしりと刺繍が施されています。中には三代にまたがって刺された作品もあるとか・・・。模様のユニークさ、ほのぼのとしたパターンにも信仰心や自然への畏怖が見られます。

凛とした美しさを持つ日本の刺子。藍染の布に白い木綿糸で細かく施された幾何学的なパターンのなんと精緻な事。デザインの巧みさにもびっくりさせられます。子供用の足袋や足首に巻くカバーなど生活にぴったり寄り添っています。。

4 カラフルな色調が楽しい。

6 この作品は白い無地の部分もびっしり刺繍が施されています。

Photo_4 ちなみにこれは私のショールの一部分。1988年に行われた日本とインドの相互共催のインド祭りでカンタ刺繍の実演に来日したベンガルの女性から直接分けてもらったショールです。残念ながら白い部分に刺繍は施されていませんが、大判サイズに可愛い模様が刺繍され若草色のシルクの生地が裏打ちされているのでとても暖か。インドのコンサート会場は寒いので重宝しています。私のお気に入り。

Photo_8 これはびっしりと全面に刺繍が施されている壁掛け用の布です。先日神保町にあるインド雑貨屋さんに行ったら、同じようなものが飾ってあって目が飛び出るくらい高かったのでびっくり。インドでもだんだん細かい刺繍のものが探せなくなっているようです。日本でもインドでも、手仕事は一度なくなると復興するのが難しくなります。正当な評価や保護をしないと担い手がいなくなってしまいます。なんとか守りたいですね。

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