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2014年10月

スクリプターはストリッパーではありません

Img2 映画の好きな友人Kさんが貸してくれた本。 このタイトルを見て、スクリプターと言う聞きなれない言葉を聞いた人がストリッパーと間違えたんだなと思いました。とんでもない。そんなやわな事ではありませんでした。この本は戦後すぐ映画会社に就職してスクリプター(記録係)として働いてきた女性の豪快なお話です。多くの監督、スタッフ、俳優達、女優達と膨大な数の映画制作にかかわり、苦楽を共にした戦後の映画史をインタヴューという形式でまとめています。movie

この本の著者白鳥あかね女史は昭和30年に新藤兼人監督のスクリプター助手になり、その後日活に入社。渡り鳥シリーズの斎藤武市監督、神代辰巳、藤田敏ハ、根岸吉太郎、池田敏春、などなどそうそうたる監督の作品のスクリプターを務めます。フリーランスになってから日本映画・スクリプター協会を設立。現在も映画祭や講演会、後輩の育成と大活躍している戦後映画の生き字引のような方。happy01

日活から始まった映画人生。青春映画全盛期、裕次郎、小林旭、赤木圭一郎、吉永小百合等々のきらめくスター達の活躍。映画が斜陽になって日活ロマンポルノの時代。製作費も抑えられて短期間で撮らなければならない。撮影間際に泣きだすヒロインをなだめすかして撮影したり、抽象的な表現をする監督の言葉を翻訳して役者に伝えたり。映画にかかわる人達のすさまじい情熱がそこかしこにあふれていてどの映画も見たくなります。fuji

綺麗な女優さんを汚いどぶ川に何度もつけたり、裸の女優さんを砂丘のど真ん中で馬跳びさせたり、自分の納得いくワンシーンを撮るために何度も何度も繰り返したり。ある映画ではスタッフがどんどん逃げ出してカメラと彼女と助手の女の子しかいなかったとか・・・。尋常でない映画監督達の情熱と素顔にも迫ります。アイドルを売るためにプロダクションがお抱え監督を雇って作る映画が多い昨今。当時の個性豊かな(偏執狂的な)監督に無理難題を受けながらも応戦するスタッフ、おびえながらも監督の望む人間像を演じようと苦戦する俳優達。なんと濃い時代だったのでしょう!

この本の中で池田敏春監督の(人魚伝説)と言う映画に触れているけれど、これは機会があったらぜひ見てみたい。撮影の現場も相当ハードだったようです。今はもう引退している主演の白都真理はこの映画で本当の女優になれたと池田監督に感謝していると語っていたとか。海を汚染され、夫を殺された海女が銛を手に大暴れし、断崖から身を投げるというストーリーのようです。後年、監督はこの断崖から自死したそうです。白鳥は監督の死の二カ月後におこった東日本大震災の原発事故をまさに予言していた監督だったと書いてあります。

神代監督がある時、上山田のひなびた温泉町のストリップ小屋でストリッパー達の映画を撮ったそうです。踊り子さんたちに親切にされてスタッフもキャストも家族みたいに仲良くなっていい雰囲気のシーンが撮れたそうです。最後の打ち上げの日に今までのお礼に今度はスタッフの私達が踊りましょうということになって、あかねさんも気持ち良くなって上半身脱いで踊ってしまった。翌日撮影所に戻ったら先輩スクリプターに「スクリプターはストリッパーではありません」と大目玉をくらったというのがこの本のタイトルの由来。

映画が好きで明るくて、すごい記憶力の持ち主で、映画とともに歩んだ人生。こんなに豪快に仕事をしながら二人のお子さんを立派に育て上げた肝っ玉母さんでもあります。あっぱれ!

リスボンに誘われて

Img2_2 リスボンが舞台になっているしっとりした映画を見ました。「リスボンに誘われて」ジェレミー・アイアンズ演じる主人公ライムントは妻と離婚してから可もなく不可もない地味な生活を送っている高校教師。実力ある教師だけれど退屈と思われている。

通勤の途中偶然身投げをしようとする女性を助けたことから思いがけない新しい自分を見つけていきます。彼女の残した赤いコートのポケットに入っていた一冊の本とそこに挟まっていたリスボン行きの切符。彼女を探して駅に行くが女性は現れず思わず発車した汽車に飛び乗ってしまいます。

そして読み始めた一冊の本に誘われてリスボンの町を失われた過去を求めて歩き回ることに・・・。導入からミステリアスで引き込まれていきます。主人公始めキャストがそれぞれ魅力的で、リスボンの美しい街並みがより旅情を誘います。シャーロット・ランプリング、ブルーノ・ガンツ、ジャック・ヒューストン、マルティナ・ゲデック、メラニー・ロラン、クリストファー・リー等々豪華ないいキャスティングでした。

100冊しか出版されなかったこの本の作者を求めていろいろな人を訪ね歩く主人公。1974年のポルトガルの革命の日に亡くなったもう一人の主人公、この本の作者アマデウ。彼と彼を取り巻く人びとの友情、愛情、裏切りが少しずつライムントによって明かされていきます。アマデウの死後、ばらばらになり風化したようなそれぞれの人々も突然現れたライムントにより目をそむけていた過去に向き合うことで固まっていた心がほどけていきます。

そして40年前のポルトガルの革命を支持した若者たちの情熱に主人公ライムントも今までの人生になかった選択ができるようになっていきます。人生は思い経ったときから又鮮やかな色がよみがえるんだと言う暖かい気持ちのラストシーンがよかった。学生運動盛んなころに青春を過ごした元若者には懐かしい記憶がよみがえる映画では?


Img_00012 リスボンの街並が魅力的。洗濯ものが干してあったり、庶民的なバルや屋台の果物屋、主人公の泊る小さなホテル。細い路地裏もすり抜けていく路面電車。街を見渡せる展望台等々。主人公と一緒に歩きまわる楽しさもあります。

現場リハ

2Sさんのアランゲトラムまで3週間を切りました。まだまだ先と思っていたイベントも間際になるとあっという間に時間が経ってしまうのが世の常。やることが山積状態。もちろん練習も。自分のベストを尽くした一番いい状態で当日を迎えたいと思います。これから注意しなくてはならないのはなんといっても健康管理ですね。

先日、クラスが終わってから司会、照明、音響、総合管理のスタッフと現場リハへ。

Photo 受付を通ってロビーへ。ここをどう飾ろうか?


Photo_2 当日の吊り飾り。


Photo_3 サリーも長さをそろえて。


Photo_4 現場は忙しい。


Photo_5 私の進行表にあわせて照明が作られていきます。当日の担当はSさんとAさん。2人とも学校関係なのでこういう仕事にぴったり。落ち着いています。音響はKさん。やはり落ち着いていい仕事をしてくれるので頼りがいあり。ナレーションのKさんも司会進行がとても素晴らしい。そこに総合管理のIさんが鉄壁のカバーをしてくれるでしょう。頑張れ!と皆からのエールも聞こえてきます。

初めてのディープな世界

Photo_16 埼京線十条駅。train ここで有名なのは安くて美味しいものを売っているお店がずらっと並んでいる十条銀座と大衆芸能のメッカ篠原演芸場。

Photo ここがかの有名な篠原演芸場。最近は大衆演劇が人気で各地の劇団が1カ月交代でここで公演を張ります。私は大衆演劇が一時衰退していた80年代にここでアングラの劇団の芝居を見た覚えがあります。現在は連日超満員で外観もこんなに綺麗にグレードアップしています。event Eさんは高校生のころからの大衆芸能ファン。なんと渋い女子高生だったのでしょう。今日は彼女の案内で「マダムと行く下町演劇ツアー」に参加。これからこの中で繰り広げられる華麗な世界にもう胸がワクワク。今日の参加者はOさんと彼女が週2回遊びの御供をしているマダム。そして息子さんと私の計五名。実は私とOさんが一度見たいと思っていた大衆演劇にマダムもお誘いしたら乗り気で息子さんも参加決定。あっという間に決まったツアーでした。happy01

Photo_4 2階の桟敷から舞台を見下ろしたところ。今日はマダムの車いすがあるので1階に予約をしてあります。ご覧のように小さな劇場なのでどこからもよく見えて役者さんを身近に感じられます。両脇に飾ってある公演中の劇団の垂れ幕も派手でいいですね。ちなみに今回見た劇団美山。座長はまだ20代だけれど堂々しています。

Photo_6 公演は通常芝居と舞踊ショーの二本立て。宝塚もそうですね。今日は最初に舞踊ショー。団員総出で華やかなショーを繰り広げます。

Photo_8 芝居は撮影禁止ですが、舞踊ショーはOKだそうで皆さん撮りまくっています。真ん中の女性姿が若座長、若干19歳。後の方達は皆女性。若座長は女性たちよりも女らしいですね。

私の隣に座ったお客さんはファン歴12年なので劇団員全員のプロフィールを教えてくれるのでまるで音声ガイド付きのようで面白かった。若座長のデヴュー公演も見ていてそのころはサインをもらおうと思っても書けなかったというほほえましいエピソードも。もちろん今は立派なサインをしてもらえます。団員のトラちゃんは3年前までトラックの運転手をしていたけれど華麗なるトラバーユをしたそうです。チケットのもぎりをしている女性は若座長のお母さんだとか。おかげですっかり通になりました。happy01あちこちから役者さんへの大向うがかかるし、気軽に歓声を上げられるので見ていてより楽しくなります。

Photo_10 座長と4人のメンバーで木槍。約1時間20分のショー。次々と出し物を換えて、そのたびに衣裳も鬘も換えて目を楽しませてくれます。徹底的にお客様サービスする姿勢に頭が下がります。ちなみにチケットは1600円。座席指定が200円から400円。中には売店と歌舞伎茶屋があって長丁場に備えての腹ごしらえもバッチリ。私達はおにぎりを食べましたが、ここで握っているのでホカホカしていてすごくおいしい。長く座っているとお尻が痛くなるというEさんのアドバイスで皆クッション持参。chick おかげで楽でした。幕間に座長のご挨拶と大入御礼のブロマイド入りのティッシュが撒かれました。なんとマダムが一つゲット。ご機嫌なマダム。present

Photo_13 終演後は劇場の外でもファンサービス。一緒に写真に収まってくれます。彼は里美京馬さん。殺陣がうまい。マダム御機嫌。


Photo_14 ぶれた写真だけれど、せっかく順番待ちで並んで座長と撮った写真なので掲載。camera 座長は芝居で悪党の役でした。金髪で顔に傷を付け、くりからもんもんのもろ肌脱いだ姿。悪役がすごく上手くてセクシー。マダム御機嫌。座長と握手した手を離しませんでした。初めて体験したなんとディープな世界。満腹しました。誘ってくれてありがとう。happy01



  





いつまでも学ぶということ

Iさんは以前、自宅でマッサージのサロンを開いて沢山の人を癒してきました。思い立って今年から3年間の按摩の学校へ通い始めました。夏休み明けに試験があってようやく落ち着いたので今日は久しぶりのレッスン。7教科も試験があったそうです。生理学や解剖学、なぜか統計学等、もちろん実技試験もあって大変だったと言っています。知識の豊富な先生方ばかりなので授業が面白いそうです。筋肉や細胞が大好きで知り尽くして、その話をするのが大好きな先生ばかりなので面白い話が沢山あるそうです。一度聞いてみたいですね。ear知らない世界を知ることはワクワクしますね。もっと早く勉強しておけばよかったと言っていますが、学びたいと思った時が学ぶ時。今までやってきたことは必ず土台になると思います。頑張れ1年生。

インド舞踊は激しいのでステップを踏むたびにヘモグロビンが減る・・・って知ってました。彼女の学校で教鞭をとる先生のところに貧血を訴えた患者さん。何かスポーツをやっているのかと尋ねたところ、なんとその患者さんはインド舞踊をやっていたそうです。びっくりですね~。思わず知っている人たちの顔を思い浮かべました。誰かな?マラソン選手も同じように着地する足から減っていくそうです。夕鶴のおつうのように健気・・・。

Iさんは現在小学1年生の男の子がいます。お母さんが勉強している姿は子供にとってすごい誇りですよね。すごいと言えば・・・最近昔の仕事仲間のAさんから嬉しいメールをもらいました。Aさんとは吉祥寺にある老舗民芸品店で一時一緒に働いていました。私よりずーっと若いので私が辞めた後も働いていました。彼女がなんと40歳で看護学校に入学して、現在看護師をしているそうです。hospital 5歳になるお嬢さんと一緒にご実家に戻ったそうで、お嬢さんにとってもやはり誇らしいお母さんですね。happy01

ノーベル平和賞を受賞したマララさんも語っています。世界中の女性が教育を受けられる社会をめざしましょう。勉強する気はあるのだけれど、なかなか頭に入らなくなった昨今。親が言っていたことは正しかった。「頭の柔らかいうちに勉強しなさい」

「楽園としての芸術」展

2 ダウン症などの障害を持った子供たちの創作スペースの合同の展覧会を見てきました。その鮮やかな色彩と大胆なフォルムに圧倒されます。制作過程のビデオを見ていると、筆を握った途端にすごい集中力を出して絵を描いている姿が印象的でした。てらいも気負いもなく、ひたすら描くことに喜びを見いだしている姿は感動的です。鮮やかでモダンで、自分の描きたいもの、テーマが揺らいでいないところがすごい。中にマチスを彷彿させる作品があってって心に残りました。彼らの作風に近いということはやっぱりマチスはすごい。

Img_0003純粋にその行為に喜びを見いだすこと。時々訳のわからない色気に迷って見失ってしまいますが、一番人の心を揺り動かすことかもしれませんね。




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