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女殺油地獄

2先日歌舞伎座で復帰したばかりの仁左衛門丈を拝見してうっとり。あの色気はどういうものか?歌舞伎座が修復される前のさよなら公演で上演された近松門左衛門の名作「女殺油地獄」がシネマ歌舞伎で上映されると聞いたので行って来ました。埼玉でも上映されているけれど、東劇のほうがスクリーンが大きいのでこちらへ。

Photo油屋河内屋の放蕩息子与兵衛。仕事はちゃらんぽらん、チンピラと付き合っていて、人気の芸者にいれあげているけれど、いい加減にあしらわれている。普通こんなほっかぶりしたらおかしいですよね~。写真では若者には見えないけれど、舞台の上ではやんちゃな若者です。やんちゃなんだけれどどこか気が弱くて憎めない・・・。駄々っ子ぶりがお茶目で可愛い。もっと悪い男を想像していたので意外。これは仁左衛門が演じているから可愛げがあるのか?

何をやっても中途半端な自分で自分を持て余している若者。まじめで出来のいい兄と妹(母と義父との子ども)に挟まれて、自分の居場所が見つからない。母も義父も愛情ゆえに勘当するが心配でたまらない。商売仲間の油屋の女将で殺されてされてしまうお吉(息子の孝太郎が演じている)にとっても心配で気にかかる存在。愛されているのに素直になれない与兵衛。

本当の大悪党ではなく、やることがいつも裏目に出てしまう不器用な若者が些細なきっかけでお吉を殺そうとする。女に手を掛け、抵抗する女が倒した油甕からこぼれる油。この油が二人を引きよせ引き離して行く。油まみれになるうちにお互いが高揚していく様がまさしく濡場。人の良さそうな女の役しか見たことがなかった孝太郎がお吉を熱演。本人もこの役ができて嬉しかったのでは。必死に抵抗しているのだけれど遂には恍惚の中で殺される女、すごいですね。

江戸時代にこんな本を書いた近松門左衛門ってすごい。カフカの異邦人ではないけれど、些細なきっかけで殺人が起こる。その日暑かったから・・・そんなことでも人は人を殺してしまう。大きな画面で見れるので仁左衛門を独り占め。堪能できます。

東銀座から秋葉原へ出てひさしぶりにジャイヒンドーでランチ。ちょうどランチタイムの終わりごろだったので手の空いたMさんに今見たばかりの映画の話をひとくさり。お腹もクチも満たされました。happy01

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