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鳳凰祭三月大歌舞伎

Img2 松竹が歌舞伎の興行を初めて100年記念だそうです。新歌舞伎座になってもうすぐ一周年。これを記念して三月、四月は劇場の座紋(屋根の唐破風の上に飾られている鳳凰)にちなんで鳳凰祭と銘打った公演だそうです。

持つべきものはお友達。というわけでまたKさんからチケットを頂いてみてきました。夜の公演です。

002 加賀鳶というのは本郷にある加賀百万石の前田家お抱えの鳶のこと。花道での鳶のそろい踏みが粋でいなせ。この鳶の兄貴松蔵と小悪党道玄のやり取りを描いた世話物。

菊坂の盲目長屋に住んでいる按摩の道玄はお茶ノ水で旅の百姓を殺害して懐中の金を奪い逃走。女房の着物は質に入れるは暴力は振るうはととんでもない男だ。見かねた女房の姪が奉公先の主人からおばさんに恵むようにともらってきた5両の金。それをネタに愛人の女按摩と結託して奉公先の主人を強請ることに。とんでもない悪党です。でもどこかおかしみがある。幸四郎の道玄と年増の魅力たっぷりの秀太郎の女按摩。

ゆすりもネタがばれ、かくしていた殺人の証拠も出てきて追われる道玄。闇夜の本郷赤門前で演じられる道玄と十手持ち達がコミカルに演じる獲り物劇が痛快。江戸の人々をイキイキと描いた河竹黙阿弥の人気演目です。

003 ご存知勧進帳。兄頼朝に追われて奥州平泉に逃げる山伏に扮した義経と弁慶。安宅の関で関守の富樫の詮議を受けます。進退きわまった弁慶が朗々と読み上げる通行手形である勧進帳。実は白紙の巻物。主君である義経を部下のように打ち据えてみせ、最後に酒を飲ませて本音を言わしめんとするが酔えば酔うほどに義経を守ろうとする弁慶。その心情に心打たれた富樫は義経一行だと知りながら通行を許可します。皆を出立させ最後に花道を駆け抜ける有名な弁慶の飛び六法。故団十郎と海老蔵がパリ公演で行ったのがこの演目でしたね。今回は菊五郎の富樫と吉衛門の弁慶。

004 私が一番楽しみにしていたのがこの舞踊劇。八岐大蛇の翻案。近松門左衛門作の日本振袖始・大蛇退治。玉三郎が八岐大蛇とその化身の美しい岩長姫。勘九郎がスサノオノミコト。人身御供にされる稲田姫が米吉。

幕が開いて不気味な社に八つの酒の入った甕。村人たちに担がれてきた人身御供の稲田姫。おどろおどろしい雰囲気の中花道のスッポンから登場した玉三郎の美しいこと。水面を走る蛇のような身の動き。酒の甕に頭を突っ込んで飲み干していく姿の怪しさ。やがて社の中に倒れている稲田姫を見つけ飲み込むシーン。飲み込んだ瞬間舞台の下に沈んでいく二人の姿の美しさ。

スサノオノミコトが登場して八岐大蛇との対決シーン。蛇の隈どりになった玉三郎が7人の蛇を引き連れての蛇踊り。勘九郎も踊りがうまいので見ごたえたっぷり。見せ場が沢山作られてどのシーンを見ても絵のように美しく面白い。思わず溜め息の出る演目でした。

Photo 今日の席は2階の桟敷。劇場全体がよく見渡せて楽しい。しかも花道が真正面なので堪能しました。インド舞踊でも歌舞伎でも芸能は見慣れることがまず大事ですね。たった三回続けて見ただけで面白さが倍増。毎月昼、夜公演はもちろん、新橋演舞場、浅草公会堂、揚句は京都南座まで追いかけをする方達は魅せられてしまっているのですね。12月、1月のコンサートシーズンにインドへ毎年通う私達も同じですね。

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