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根岸散策

台風の影響で雨が時折降る今日の書家Hさんとの散歩。rain 観音山インド祭りの準備などで散策コースを何も考えていなかった私。前日の℡で何も思い浮かばないから明るくなるような映画でも見ようと有楽町で待ち合わせることに。movie

℡の後で先日八王子のKさんと仙厓の話が出た時に書道博物館に行ってきたと聞いたことを思い出しました。ちなみにKさんのご主人は陶器や書がお好きでよく勉強されています。獏山の本のコピーをたくさん託されて、えっ、これを読まなきゃいけないの?と一瞬思いました。宿題出されちゃった子どもの気分。weep ところがこれが読むと面白い。happy01 獏山氏の着眼、解説が鋭くユーモラスで、国宝になっている書が実は詫び状だったりと奇想天外。ガラスケースの向こうに鎮座ましている書に隠されている人間味たっぷりの事情。確かに昔の人は手本を見て書くわけではないですからね。話はそれましたが、そうだ行くところが思いつかないならここへ行ってみようとさっそくチェック。

鴬谷から徒歩5分。中村不折(なかむらふせつ)のコレクションを展示している台東区立の書道博物館です。さっそく待ち合わせ場所変更のメールをしましたが家を出るまでに返事無し。ということで有楽町まで出ました。雨も降っているし、博物館はまたの機会にと映画館へ行ったら・・・なんと水曜日のサービスデーなので見たい時間は満席。これは博物館へ行きなさいと言うことね!

鴬谷の駅、反対側は谷中や根津。昔から文士や画家がたくさん住んでいた土地です。中村不折は江戸の末期に生まれはじめはフランスで4年間絵を学び太平洋画会の重鎮でした。正岡子規と一緒に日清戦争のときに従軍記者になり中国へ渡り書に目覚めたそうです。この博物化の基盤になっているコレクションはそのころ手に入れた拓本や考古資料です。

明治41年に書かれた不折のデヴュー作となった「龍眠帖」は独特なデザイン性や親しみやすさで書道界にセンセーションを巻き起こしたそうです。店名や広告のロゴに使われることも多かったと言うから人気デザイナーという顔も持っていたのですね。sign03 現在目にできるものとしては「新宿中村屋」の看板。清酒「最澄」「日本盛」のラベル。「神州一味噌」「筆匠平安」などがあるそうです。もう一度改めて見てみたくなりますね。

Photo 鴬谷駅から3分。有名な豆腐料理の笹の雪。多くの文人が愛した味。ここに正岡子規の碑があります。

Photo_2 これが正岡子規の碑。

Photo_3 根岸・子規庵。正岡子規の住居跡。この向いが博物館です。子規とは一緒に中国に従軍していたそうですから親しかったのでしょうね。

Photo_4 博物館のエントランス。こちらは平成に建てられた中村不折記念館。左手に中村家によって建てられた本館があってそこに彼のコレクションの石碑、刻石、仏像などが展示されています。

記念館には不折の大作「臨顔真卿裴将軍詩軸・りんがんしんけいはいしょうぐんしじく」が一点だけ展示されています。あとは彼のコレクション。今回は幕末生まれの不折が慣れ親しんだ江戸時代の書画です。本阿弥光悦、伊達正宗、小堀遠州、後光明天皇、小林一茶、良寛等々・・・・。学芸員の方が書かれた作品の見どころが楽しい。ちょっとした案内書きの書体も趣あります。本館の入口には「猫が入るので扉を閉めてください」との注意書きもあって思わずにんまり。

Photo_5 本館から見た記念館。

Photo_6 雨にぬれてより美しい庭。

Photo_7 そんなに広い庭ではないのにとても広く感じます。

Photo_8 2年前に発見された不折の旧宅にあった蔵。明治時代に建てられた蔵でここにコレクションをしまっていたそうです。その後転居して大正時代にもっと大きな蔵を立てたようです。たまたま道路拡張工事で姿を消してしまう街並を撮影していた根岸子規会の会長が発見したそうです。びっくり!そしてこの中庭に移築されたそうです。引き寄せられたのですね。

ちょうど一回りするのにいい広さ。皆さんとても真剣に鑑賞していていい雰囲気です。朝倉文夫彫塑館、鴎外荘なども近くにあって又ぶらりと歩くのに楽しそう。

Photo_9 いつも電車から見て気になっていた神社に。お参りしました。鴬谷駅の北口前にある元三島神社。この北口も都内とは思えないローカルな雰囲気でした。

Photo_10 神社からの眺め。

Photo_12 拝殿の下は飲食店でした。なんとも不思議な空間。ここだけでなく博物館の周りもタイムスポットのようでした。ちょっと早いけれど東京駅近くで一休みすることに。お天気のいい日に古い東京が残っている街をゆっくり歩いてみたい。小雨のぱらつく散策でした。

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